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詩人になろうぜ

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/01(日) 17:08:14 ID:m3y2aRlv
星へ至る道

ぼくは子供の頃小さな天体望遠鏡を持っていた。
それはぼくの宝物でぼくの夢見る器械だった。
凍てついた冬の夜空に広がる奇跡の数々にぼくは目を見張った。
アンドロメダからオリオンへ、星々の輝きの中に穿たれた暗黒星雲の漆黒の闇に、
プレアデス散開星雲の夜空に開く花火のような姿に。
遠く遥か彼方の光は天上の音階、ぼくはたった独りのリスナー。
そして分かった。
人々は孤独で星々はその凍てついた魂のかけらなのだと。
永遠に。

なんて砂埃だ。
ぼくが手をあげようがこれでは見えない
もっとも走っている車などない。
それでも僕はバス停に立っていた。

「なんしょわれはめもさめぬかの」
「こらえ、えれえしらちゃけとる」
「いきとりゃよかで」
冷たい水がぼくの額を流れた。
皺深い三つの顔がぼくを覗き込んでいた。
皺に穿たれた黒炭のような瞳。
「おめ、どこのもんだしや」
「はあ、とっかいもんにまちがいねえ」
「なしゃ、ひとりかの?」
右手に持っていた、いや持っていたはずのナイフを振り上げた。
だけど右手にあったのは小さな紅い花だった。
「おめは紅花でひところすか」
「なかなかなかなか・・」
「そうもいうとりゃせんぞえ」
「こりゃおかしいのう」
遠くで日暮らしが鳴いていた。
ここはどこなのだろうか。
星を見てぼくは。
「くるか」
「おお、くるかの」
「わしらとくるかの」
そこはどこなのだろうか。
誰も知らぬからと云い、そして誰も訪れぬ。
「ひとはしらぬぞ」
「ばばどもしかしらぬ」
「一度はいったらでられはせぬぞ」

結局バスはこなかった。
風は細かな砂を運び、ぼくは独り待ち続けた。
またいつか星を見る事を夢見続ける。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/02(月) 02:39:13 ID:Xy+mExkf
ポエーム板でやったら良いぞ。

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/02(月) 14:16:33 ID:rA18eN3n
ほしの王子様ゆとり版W

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/05(木) 04:50:09 ID:xjdnCRO0
敢えて言えば、ここは定型詩の板だ。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 04:54:50 ID:HizrPv8i
突然訪れた彼女は妙にはしゃいでいた。
「ねえ、叔母さん!私もお風呂入って良い?」
夏の午後、私はシャワーを浴びた後だった。
賑やかに彼女が浴室に消えると、林で蝉たちの鳴く声が遠く響いて来た。
水の音が途切れ、浴室は静まり返っていた。
「ねえ!なにか美味しいもの食べようか?」
それには応えず小さなすすり泣きが聞こえた様な気がした。
私は黙って彼女のために紅茶をいれた。
窓辺にかけられた彼女の白いセーラー服が風にゆれた。

叔母さんは困っているに違いない。
私はウソ泣きをやめたよ、でもあのひとをもっと困らせてあげたい。
私はなんて意地が悪い娘なんだろ。
は!寝覚めが悪いのはあんただけじゃないのよ!昔はこんな言い方もあった。
おやすみ眠り姫、キスダケハダイジニシロ・・・
そして目が覚めたらカエルの君とは(あはは)

それがウソ泣きである事など、とうに承知していた。
あなたは叔母を甘く見すぎているわよ、意地悪娘ちゃん!
私があなたごときに手を拱いていると思ったら笑止千万!
あなたの「カエルの君」も「幸せの王子」も私に言わせれば、ただのゲス野郎。
眠り姫の美徳が、目覚めぬことにある事に気づかぬ様な小娘に何がお判り?
だから私は小さな小細工を彼女のためにしてあげたの。
綺麗なつるつるのお肌になって、お風呂からでておいで。
私の可愛い姪娘、かわいい小豚ちゃん!

カエル君は魔法、狼は赤頭巾、白雪姫には継母。パンを踏んだ娘は、深い池の底。
人魚姫は泡になり、笑っているのはむーみん谷のお気楽連中ぐらいだって!
嫌なヤツら!大嫌い!あんたたちは私の回りにいる連中とそっくりよ!
さあ、笑って笑って、どういたしまして、御機嫌よう!お元気で!
私はパンを踏んだの。
可哀想な娘、どうぞ御慈悲を! 昔昔、バビロンの街で別れたきりだね愚か者たち。



6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/08(日) 04:55:51 ID:HizrPv8i
 私、詩を書いた。ソネットだ...

 朝目覚めた時に
 あなたがそこに居なければ
 わたしはただの空白
 小さな闇

小豚ちゃん、それではこれはどう?
シンデレラの物語、灰をかぶったままの本当の王女様。

 私の光が地に落ちた時
 見果てぬ夜の旅が始まった
 蔑まれたツィゴイネル、私の魂は荒野
 詩を歌っておくれ、タデゥシュ
 お前は失われた野の百合
 盲た雲雀のように空を翔け
 私の胸を貫く
 酔い痴れた男達の前で跪き
 物乞いをする時も
 血に汚された腕を見る時も
 タデウシュ 私は忘れはしない

気づいたら煙草が切れていた。
私は不安なのだ、言葉にしてみればこれほど愚かな台詞はない。
ベルを鳴らさずに突然郵便配達夫は訪れる。
呆けた世界を創造した神々と同じ因果律に捕らわれた私がいるのだと想像してみる。
同じ様に捕らわれた愚かな同胞のために、夢を紡ぐ?
三人の魔女はかって歌っただろう、穢いは綺麗、現は夢、死は愛。
訪れるものもないゴーダの廃園で、彼女達の魔力に囚われてみるのもまた一興だ。
だがとりあえず煙草を吸いに行くとするか。
 荒野に。



7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 04:55:41 ID:ZiXxtZso
世界をぐわっと捻る感じが薄い。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 05:55:20 ID:ZiXxtZso
この皮膚を裏返しにする様な異様な身体感覚を理解出来るだろうか。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 05:58:57 ID:ZiXxtZso
いや、正確にゃ皮膚ってより、私をなんだけどラップ現象が
ピキピキって音を立てるのさ。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/09(月) 06:02:35 ID:ZiXxtZso
この空間を歪ませる感覚こそが詩。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 03:52:40 ID:iPgYo+TA
二十代の半ばまでは屈折した普通の人だったのに…。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 05:37:32 ID:0GBXVakH
風呂から出ると真弓が泣きそうな顔で俺を見ていた。
「なんだよ、そんな顔して。」
「言わなくても分かっているでしょ。」
「さあね、何の事だろう」
またあの事だぐらいは察しがついたが、もううんざりだった。
「今日お母さんから電話がかかってきたの」
「それで」
「帰ってきなさいって。。」
「ふーん」
「ふーんって、それだけなの?」
「ここにいてくれとか言って俺が泣きでもすればいいのか?」
だが泣き出したのは真弓だった。
「どうしてあなたって、そんな。。」
「好きにすれば良いって言ってるだけさ。」
真弓が泣きながら寝室に消え、独り裸で残されると急に寒くなった。
「もう一度風呂に入るか」

水滴の音が響く深夜の浴室はまるでモルグのようだ。
そんなことをふと思うと熱い湯の中にいるのにも関わらず寒気が増した。
息を止め、頭から全身を湯に沈め、呼吸が苦しくなるまでまで耐えてから、
顔を上げる。

眩しい陽光と焦がされた熱い風。
「偉大なヴェータの力が、バラモンの真理がお前を呼んだ」
「祈れ、死せるものよ。再生はウパニッシャドに記された」
頭上から嗄れた声がした。
声の主は襤褸をまとったおそろしく見窄らしい老人だった。
河の中州なのだろうか、岸には強烈な陽射しに晒された潅木の緑が色を失い煤けている。
「立て」
「アショーカの軍勢がやってくる。戦え」
「ゴーラジョプル、バンド−ラの最後の王子よ。
ダーサの種子、アショーカの軍勢から守れラーヴァナよ。やがてこの物語はサーマヴェータに語られる」




13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 05:38:02 ID:0GBXVakH
体を洗っていると石鹸が滑り落ちた。
「都市は壊滅した。北から来た野蛮人の軍勢の前に。
人々はなすすべも無く地に倒れた。やがてここは「死者の丘」と喚ばれるだろう。」
モヘンジョダロの丘陵から西を望むと、果てしない砂礫の大地が続いていた。
「真弓、水をかけてくれ」
「ふふ、そんなに咽が乾いたの?見知らぬ旅の方」
「おまえがほしい。。」
「お飲みなさい、お好きなだけ。」

そして風が吹いた。
「ヴァルナ、おれは古の夢を見ていたのか?」
「あなたの見ていた夢は亡びたわ。カーリーは殺害の女神、インドラはその上で踊る。
ヒンドゥークシュの山を越えここにやってきた。人殺し、破壊者、ア−リアの男。」
「ヴァルナ、おまえがほしい」
「わたしはお前が欲しい。ラーヴァナ、私を貫き世界を殺せ」
「真弓」

嵐に飲まれ、航路を見失った。
「真弓、お前を抱きたい」

都市を滅ぼした。彷徨う曠野に
「ゴーヴィンダお前は何もの?さあ、殺しなさい。歓喜の中で」

息を止めた。
深く静かなモルグの中で。

お風呂から出ると隆司が泣きそうな顔で私を見ていた。
「なによ、そんな顔して。」
「言わなくても分かっているだろ。」
「さあ、何の事かしら」
またあの事だぐらいは察しがついた。
「電話があったんだ」
「それで」
「あいつからだよ」
「ふーん」
「ふーんって、それだけなのか?」
「ごめんなさいとか言って私が泣きでもすればいいの?」
だが泣き出したのは隆司だった。
「おまえは、なんで・・」
「もううんざりなのよ。あなたにも私にも」
隆司が帰り、独りになると急に寒くなった。
「もう一度お風呂に入ろうかな」

からだを洗っていると石鹸が滑り落ちた。。


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 18:26:10 ID:YtIXVopf
こんなとこに詩なんか書いたって誰も読まんぞ
詩なんて頼まれさえしなければ、詩人でさえ読まないんだぜ、今時w

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 19:42:45 ID:MyigrGCo
詩というより行分けした散文みたいなのばっかだな。




16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 21:58:07 ID:LWJcDmS4
いわば虚の空白を一行のあとに孕んでないからだと思う

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 06:17:09 ID:xFmrJqyG
散文詩もあるのでok
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E6%96%87%E8%A9%A9"

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 14:44:05 ID:hJGdrj7E
散文詩ってのは散文だな。映像詩が映像なのと同様に。詩じゃない。


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/11(水) 22:19:09 ID:aUaTwXEW
どういう理屈なんだよw

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 01:20:16 ID:wQQ5JRlk
詩はリズム。一行の中のシラブルの数が重要。
行分けにはそのような意味がある。
散文はそれが欠落している。
詩の最も重要な要素の一つが欠落してしまっている。



21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 02:30:45 ID:5jBK94V9

薔薇廃園

海鳴の聴こえる部屋の片隅に陽射し戯れ
旧びた寝椅子に母の睡眠る午后のこと。

「君。黒き薔薇を知っているかね」
突然の見知らぬ紳士の訪いに言葉の意味すら計りかね
ただひたすら訪問者を見つめるのみ。
「なに、知らねばよい。薔薇園を拝見させて頂こう」
羅紗の外套に覆われた紳士に微かな麝香のかほり。
先立つ紳士の足取りはまるで我が庭を往くかのよう。
「さあ。君も来たまへ」
さういって指差す薔薇園の一角に黒暗と咲き誇る薔薇の一群。
緑陰の仄暗き薄闇に、なおいっそう黒く咲き誇る薔薇よ。
「見給え、なんと美しくひっそりと咲くことか」
さういって紳士は密やかに微笑む。
「廃園にて 一輪の華をみたり そは薔薇なり
 知るや君 憶いの独り 彷徨う場所を」

わたしはこの詩を何処で聞いたのだろうか。
「さあ、これは君の薔薇だ。」
さういって紳士は二輪の薔薇を摘み、わたしに手渡した。
「一つは君に、そしてもう一つは母上に」
漆黒の花はまるで夜の闇を閉込めたように輝く。
「わたしはこれでお暇しょう。なに心配はいらぬ、帰り道は知っている」
去ってゆく紳士の後姿にかげろふがゆれた。

「どなたかお客さまがいらっしゃってたの」
午后の睡眠から目覚めた母が問う。
「ええ。これを」
小さな花器に二輪の薔薇。
「まあ、黒い薔薇」
さういって母はまたゆっくりと目を閉じた。
わたしは窓を閉じ、その母の隣にそっと座った。

遅い午后の陽射しはやがて黄昏れを迎え、
部屋は少しずつ闇に覆われてゆく。
とおい潮騒と微かな母の寝息を聞きながら
わたしはそうしていつまでも薔薇を見つづけていた。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 18:39:05 ID:CPS2vgGf
馬鹿肺炎

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/12(木) 20:44:25 ID:dEmU5DbM
深夜にカレーは危険だ
世界は静まりかえり
不安と後悔の気持ちに苛まれながら
まな板包丁人参玉葱ああそしてキミだ
http://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/?m=img&q=../freedom_uploader/img/1236857037/0002.jpg
時が止まったかのような町と迷宮をさ迷った
脳裏に浮かぶのは本棚だった
http://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/?m=img&q=../freedom_uploader/img/1236857037/0003.jpg
海について語る言葉はないけど
やがて邂逅するのだろうか
http://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/?m=img&q=../freedom_uploader/img/1236857037/0005.JPG
ワタシハキミを見ている
http://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/?m=img&q=../freedom_uploader/img/1236857037/0005.JPG

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/13(金) 05:15:04 ID:RvhxAKPd
訂正

海について語る言葉はないけど
やがて邂逅するのだろうか
http://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/?m=img&q=../freedom_uploader/img/1236857037/0004.jpg

お天気下り坂らしいね
春の嵐


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 05:22:04 ID:2SLow1Kj
「ガーンズバック交点」或いは「地球の遠い午後」


「おひめさま、あ?お姫さま!・・」
火花をちらしながら走る錆の浮いた地下鉄のなかでその声は聞こえた。

男の錆付いたような濁声に振り返ると、ホームレス達が雌犬に群がる牡犬のように女を取り囲んでいた。

「hash! rasuk!!gwertvhgd!dalidali!!!」
どこの國の言葉ともつかぬ声がそれに答えた。

いや違った、これは混合HRJだ。彼等は仲間だ。まるでサバンナのジャッカルのように獲物を狩る。

彼女が私をみている。助けを求める小さな生き物。
それが君の運命なんだ。あきらめろ。

この次は運の良い道を歩くだけの事だ。
それが可能だったらな。


この世界が悪夢になったのはいつからの事だったか。

誰にもそんな事は答えられないさ」
そのとおり、答えるモノなどいやしない。
いつから世界が崩壊したなど誰も答えたくは無い。
「殺せ!敵を殺せ!」
だけど敵はどこにいたのだろうか?
大地は荒れ果てる。
まるで無尽蔵の永久の夢。
これこそが最高の喜劇。

「ヒュ−ゴ・ガンズバックを知っているか」
ああ。あののろけた男、世界の未来を占った呪師のことだね。
彼はこう云ったのさ、
「未来は遠いが近い、輝ける近未来だと」
1920年代の未来像はまるで手塚治の世界にそっくりだ。
くだらない。始める部分の「時」を間違っている。
では、いまは何時だ?

駅に立って見ている。
轟音をたて近付く電車はまるであの日の夢のようだ。
やがて音は途切れ、人々は去り、ただ静寂が残る。
「申し訳ないがお尋ねしたい」
老人がわたしにたずねた。
「ここは駅かな」
そう、まるで遥か彼方の。
「では何時の?」
「わたしとあなたの時」

やがて澪雨がふりはじめる。
それはまるでふかいねむりのようだ。
夢見る事も無く眠り続ける。
せかいはとおいきりにとざされなにもゆめみることなく。


26 :てすと:2009/05/24(日) 01:12:55 ID:rFQuvJkz
>          _,,..
>         /´・::`>
>        /:::::(,,゚Д゚) <おやすみ!スレ住人!
>        |::::|     }ヽ
>        し'     }J
>         ゝ ,、 <
>          ´⌒´ `⌒

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/14(金) 19:57:37 ID:YoQ384sc
俳人兼歌人兼柳人兼詩人を目指しています。非定型詩は難しいです。

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/09(月) 19:07:33 ID:lSIEspa0
http://sky.geocities.jp/yone5x/

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 23:58:28 ID:tNm00i2Z
喧嘩やろうぜ

煽り合って精神を鍛えるスレ(本気版)24発目 http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1258952694/

30 :nezumi:2010/02/27(土) 20:24:21 ID:EEdg8JrX
「インド叙事詩」

「流沙」とは
仏教の発祥地らしきインドの都
ナーガラージュナの当て字
では無いな

「輪廻」とは
分類学者リンネの系統樹が
哲学の地インドに渡って大流行したもの
では無いな

「悟る」とは
プトレマイオス1世(サト−ル)が
エジプトに開いたプトレマイオス朝をアカデミックにするため
学者を招集したことから
では無いな

31 :nezumi:2010/02/27(土) 21:44:33 ID:EEdg8JrX
「故障船」

この宇宙船は処分品で売られてたので、すぐ故障するな、と全員が身構えてるなかでの
やっぱりかいのパチンシュボン。2秒後、全員が脱出用の単車置場へ走る。
単車(後部席に筒型の宇宙空間対応オプション搭載なので相乗りできない)9台に、
乗りこもうとするのが22名だったから。
奪い合って料理長が副船長に頭を蹴とばされ、それを見た全員での殴り合い、ついに
刃物で殺し合いになって、つぎつぎに脱出しなくていい体になっていく。
非常灯だけになってて薄暗い。乱闘にぶつかって2台へしゃげ、また大騒ぎ。
副船長は、奪った単車に血がもれこんで、体を照らすエアシールドが作動しなくて
獣のように吠え、他の単車にむかって、また乱闘。
船長は、もう単車に乗って不遜な一瞥をくれて、他をまっている。

6台がすべり出ていって。
あとには、死んでるやつらと、死にかけてるやつらと、ひるんで参戦しなかった女客1名。
「ファーストだ、フーって呼んでくれ」
「セカンドよ、こんな惨劇ははじめて、ああすごかったわね、これが戦争よね?」
「サードです、操縦できないんで、残りました」
ひとり言にはげまされるときもある。

床でポツンと光るのは、誰か落とした鍵。
「意見はだまってないできちんと言おうな会話は大事だから」
「しゃべるのは順番よ。泣くのも順番、1回10秒までだわ、我慢できるの」
「鏡をみたら、とっておきの営業スマイルを」
死にかけてるやつが動く。
「なあ助けるべきか?」
「あら厄介なだけじゃない、寝こんだままでも、治ったらいちだんと」
「死ぬまで戦ったことだし、最期に水か酒を」
酒は客室だろ、医療品はどこ。
「では、手わけして」
「馬鹿ね、一人三役で手わけできっこないわ」
「そこは、抜け駆けなし三人一緒でまわるって言ってよ」


32 :nezumi:2010/02/28(日) 23:13:37 ID:6tB7G9o4
水は、そうだった食う物もない。
「なあ俺たちの晩飯・・こいつらを食うしかないのか」
「あらカーニバルね?鍋も火もないから、このままがぶー」
「船室をまわって何か食べる物をもらわない?」
通路にでると、
バーンと大扉が落ちてしまって、もう単車置場に戻れない。
「なにかもって出ればよかったのかよ?」
「思いつかなかったわね、まあ三人一緒で良かったわ」
「いま、あっち側だと、もっと寒い最期だったよ」
気をとりなおして食う物をさがそう。
「食料、22人分あるはずだな、どこをこじあければいいんだ?」
「ぜんぶの個室まわって、いい毛布とろ、暖房熱が消えたときの防寒服も」
「船の説明書をみつけしだい、この船なら修理できるはず」
修理できるはずないって・・。
「なあ自己紹介がまだだったような」
「馬鹿だわ」
「馬鹿だわ」
聞いてもいいか?
「君ら、どれくらい理解しあってる?」
「サードは・・赤い服のにあう女よ」
「これは、染まっただけ。セカンドは・・女海賊なの」
すこしづつ寒くなっていく船内通路をまわってると、
遠くでかすかな声がする。体温感知でちかい非常灯だけがともる。
「誰かいるのか、あっちに行かなかった誰かが、こっちにいるの?」
「死体を数えてこなかったよ・・」
「そいつが大扉を落としたの?警戒しないと発狂してたら危険だよ」
どんな警戒を。
「刃物をもって歩くか?」
「通路ぜんぶに粉まいとけば、足跡のこらない?」
「食料庫と個室に鍵をかけたら勝ち」

33 :nezumi:2010/03/03(水) 00:50:22 ID:MtotwDhV
拾った鍵であいたのは、船長室。
「全部オートロックが閉じてて、はいれるの、ここだけだったな」
「食料庫もオートロックって何なの、もしかして先手打たれてんの?」
「でもここは船長室よ、勝ちよ、あの船長が何も切札を隠してないはずない」
豪華な船長室で、冷えた缶詰を食った。
「ねるぞ」
「ここだけ暖房も照明も充電してあったのか、ずるいな船長」
「まっさきに逃げてたな船長」
ああ見たとも。
船長の単車は誰も見たことない機種だから船長しか操縦できない。
ゆうゆうと無傷で乗っていったっけ。
「暖房どのくらいもつの、充電が満タンなら二ヶ月、修理すれば一年くらい?」
「パターンからいくと、まにあわせていどにしか充電してないだろうと思う」
「他の単車も充電してないと思う」
あの連中いつエアシールド消えるかわかんないってか。

34 :nezumi:2010/03/04(木) 00:41:10 ID:pDsqCFqO
暗闇ですすり泣きがして。
「なあ、もう泣くなよ」
「あんな事故だもの、泣いてもいいわよ、でも順番てものが」
「ちょっと!へんよ、なんで同時に声でてるの」
俺でもセカンドでもサードでもないって。
「誰が泣いてるの?」
「誰か個室に、オートロックの誤作動で、とじこめられているのかしら」
「船の空気がもれてる音かしら」
それはもう手に負えない。
「ねるぞ」
「うん、餓死とくらべたら眠って凍死がおおきくましだものね」
「あと、新しい船長はフーね、おやすみ」
眠れなくなった。
「操縦席に船内スコープがあったっけ、ここの充電器と配線つなぐ」
「電気工事なんかやったことないよ、わたしたち」
「ここで自己暗示よ、できる気がするわ、わたしたち器用よ!」

35 :nezumi:2010/03/05(金) 01:42:30 ID:jCt2FryY
電卓の充電器をもってって、操縦席のソケットにつけてみると。
「作動したな、船、スコープも」
「照明も暖房もぜんぶ、作動しだしたわ・・なぜこんな簡単に助かったの?」
「オートロックも大扉も、ここから解除し」
ドゴ−ン!
天井が、柱が、床が、操縦席のかどが、順番にせまってきて
つかまるところも無いまま、ぜんぶ食らった。
痛いが無事。
「ちょうど一回転したな、隕石でも激突したのか?」
「ちがうのよ!作動させたせいで船のエンジンが爆発したんだわ」
「故障してなくて、爆発しそうになって電源がおちてたのか」
スコープで船内を。
あ・・船の後半分が無い!
割れぐちがまさに、夜霧のベランダのように見える。
「単車置場のとこでふたつに割れたんだな、あそこ空洞だったから」
「消えたの、離着陸に使う脚と噴出口とエンジンか、あと積荷倉庫だわ」
「なくてもかわらない、操縦できないし」
船の生存設備は、こんなときのために前半分にある。

36 :nezumi:2010/03/05(金) 23:58:54 ID:jCt2FryY
「なあ、通信つながったから、レスキューを呼ぶ?」
「料金高すぎ、わたしたち払えなくて借金よ」
「しかも、この船も廃棄されちゃうのよ、無一文でどこへ?」
宅配で食物を注文しない?
「高速船で2時間の配達範囲、と言ってる」
「財布をさがさないと」
「この船はもう換金できない、積荷もない、財布もない」

配達員は刃物をつきつけて「金無いってか、楽しもうぜ、脱げよ」
(あーあこんなんばっか)
(殴ってから死ぬのでいいかな?)
(ここはわたし!)「時間があるなら!・・脱衣ゲームをしたいけど」
配達員は南極碁ゲームを選択し「すまんな、負けたことねーよ俺は」
(のってきたか!)
(やったわ、サード!)
(このへんゲーム後進地域なのよね)「はい、クッションにすわって!」
盤に目を血走らせ、手加減するたび身を乗りだし座りなおす、強くない配達員。
(つぎは煙草もってるかきけよ)
(見苦しいからバスタオルかけてやって)
(朝になったよ)「朝ごはんつくってあげたいけど何もないの」
配達員が高速船でつくってくれて「卓につけ!俺が勝つまでやるんだ」
(アツいんだな・・)
(荒くれ男はたいてい女より勝負事がすきなんだよ・・)
(ほんとね・・)「仕事の時間ね?明日もあいたい、きてくれる?」
配達員は強く再会を誓ってくれる「くそ・・逃げるなよ!」
友情を築けたと思う。

37 :nezumi:2010/03/07(日) 02:49:57 ID:zQ1x0Q59
二日目。
配達員は晩飯セットをつきつけて、
「今日のも無料でいいから南極碁を・・すわれ!」
(きっと、餌付けしてるつもりなんだよ)
(仲良く暮らしていけそうな相手だわね?)「素敵なプレゼントだわ」
(船長が戻ってきて船の半分どこやったって騒ぐ、それまでならね)
三日目。
「お腹すいたよ遅いな」
「メールがきてるわ、連絡通路に乗れなくて帰るですって、なんなの?」
「スコープ見てよ・・巨大な鳥がいるわ」
単車置場に。
杉の大木のような羽根を動かしてるのは鳥だ。
「三日前の死体が残ってるかして、それを食いにきたのかな?」
「ちがうわ、照明にひかれてきたんだわ」
「御来店されたくない」
ミシ!
「大扉に、もたれてる音だな」
「大扉の、たわんでる音よね」
「もう寝るよ」
缶詰は、もう無い。
このへんの霧っぽい空域は、真空とちがうのか空気もれはゆるい、でも。
すきまからすこしづつ空気がもれていく。
その晩の夢に、料理長がでてきて、ポケットから食料庫の鍵を落とす。
鍵、が床をツツーとすべって溝に消えていくのを目で追う。

38 :nezumi:2010/03/08(月) 02:39:21 ID:6ra18k8n
弱気をふりはらおうと、操縦席にいき、スコープを見つめる。
「鳥は単車置場の端で眠ってる、ちょうどおさまるんだな、大きさ」
「鳥は呼吸するわ、あそこに薄い酸素があるわ、大気圏のようになってるわ」
「爆発した気体がまわりの真空から押し戻されたの? この船の大気圏ね」
そうなのか? 
鳥は明日も飛び去らないってことか。
「なら単車置場にでるのには装備いらないのかい、動きやすいな」
「どかすだけ? それとも倒さないと危険なの?」
「死者を食って味を覚えて、生者を襲うと、配達員を食われちゃって餓死」
なんとかしないと。
「鳥が眠ってる夜のうちだな」
「起きたら倒せないわね、だって素早くて、動くものね!」
「火炎放射器がここに」
誰がやるんだ。
「危険なのはいやだぜ」
「ほほほ、まかせてよ、いちころよ」
「からっぽだから、これで殴って倒してよ」
刃物は無い。
「わかった俺によこせ」
「一緒にもちましょう、ともに戦うわけだから」
「わたしたち、頑張るのよ、あれが晩飯よ」
大扉のたわみかたが、たりない。
「押してたわませても、足はとおる、体はとおらない、はさまったら馬鹿だな」
「連絡路をあける回路は、鳥をどけないと、ショートする感じ?」
「鳥は寒さに弱いからこの大扉を冷やせば・・いま何で寒くないのかしら」
大扉の温かさのせい。
「鳥の体温なのか?」
「ひとに、なつく鳥、だと食べてはだめだわ、それを調べてから!」
「そうね、鳥が水を飲みにいくとき背中に乗れば、水のある惑星にいけるもの」

39 :nezumi:2010/03/10(水) 01:35:07 ID:WwzCZWnc
「あの鳥がどんな環境に戻るか、検索だよ」
「あの大きさ、雷雨のせいだわ、雷で育ちが良くなるって、きいたことある」
「杉のような羽、背景はふつう杉、寒いはずよ」
ちかくの惑星で。
星図を見ると、宇宙船の周囲になんにもない。
「故郷は遠いみたいだな、あいつ」
「単車の生きのこりは、どこにたどりつけるの?」
「もしか戻ってきても、で、あの鳥は肉食かを調べるんだっけ」
もしか船長が戻ってきたら?
「船長の総責任、と非常事態、でもなあ・・」
「殴り合いになったら勝てない、単車置場の格闘はすごかった」
「いま単車置場にいる」
スコープに映る、戻ってきて、鳥とにらみあってる船長。
「鳥が道をゆずったぜ」
「あああ、船の後半分はどこなの?」
「そのへんに漂ってるんじゃない?あのでかい鳥は人を襲わないの?」
船長の帰還。
(セカンド、まかせたぞ!)
(うん!)「いつまで夕食をまたせるのかしら、前払いしたのよ、船長!」
(おお、高飛車だな、もう何でも言ってやれ!)

船長はつられてお辞儀する「これはどうも失礼したね、女客」
だからって怒りがおさまったわけでもなく、目は鬼、いきなり大声、
「ふふ充電器か・・何かおかしいと思わないか気づけよおかしいだろがあ!」
船長は、充電器をひっこぬいてウーと叫びながら柱に投げつける。
つぎに船長は、クッションをひきさいてる、まだたらない。
ついに船長がクッションをすて、右手をふりあげると、遠くから
配達員が声をあげる「そいつを殴るな、あんた!」
船長は、怒りの矛先をぐるっとかえる。
凄い雰囲気になったから、戦闘力は互角なのか?

40 :nezumi:2010/03/11(木) 02:30:54 ID:/CUVq8HP
配達員は穏やかな声「わかるぜ」
船長も穏やかな声「わかってくれるのか」
ゆっくりと一歩づつちかづいてって、格闘距離にはいった!
キックをかわしあって、パンチをよけあって、とびげりの応酬もかわしあう。
(なんであんなに強いんだよ、配達員)
(あの船長とやりあえるなんて、この空域にはもったいないわ)
(やだ、しがみついたら操縦席のふちが、はがれたよ・・)
二回目のキックをかわしあって、パンチをよけあってる。
(いま、武器もってる気がする・・)
(参戦するのよ早く、かばってくれて配達員がやられたらうしろめたいわよ)
(船長は、左で流して右で殴るから、身を沈めていくね)
ふちをぶんまわして乱入したはずが素手でまんなかに立っていたから
(どこですっぽぬけたんだ?)
(失敗したわ)「早く晩飯つくってよ、船長」
(つまらない遺言ね)

ふたりとも驚いて格闘をやめ「何をするんだ!」
船長「落着けよ、誰もけがしてないだろ、女客」
配達員「これは組手、型どおりのステップなんだぜ、賭場のマダムよ」
本当?

41 :nezumi:2010/03/12(金) 02:15:30 ID:oRV5yYsA
食いながら配達員「あの鳥は何だよ、この船で飼ってたのか?」
答える船長「積荷のなかに、石材があってな、割れたんだ、中には卵があって」
叫びたいフーと割りこみたいサードを押さえて、セカンドが説明する、
「あるコロニーが、玄関を飾る彫刻の、高級な石材をほしがってて」
ふりむいて船長「あんたの積荷だ全財産だって言ってたな、すまん女客」
しばらく無言。
(コイツに破産宣告されるとはな)
(あの鳥はあの石材だったか、情がわくはずだな)
(卵のうちになぜ言わないんだよ、船長・・)
すまなそうに船長「立派な鳥に育てば、値段的に埋め合わせできるなと考えたら」
セカンドの呟きと合唱のように「隠して育てて、あんなことに」
ふたたび無言。
食いながら配達員「無断で鳥獣を積むのは法律違反じゃねーか?」
答える船長「あの鳥はまだ鳥じゃなかった、石材のなかで卵で、だからセーフだ」
とつぜん
食うのをやめて配達員が、熱弁をふるう、
「なあ、ここにいま、割れた石材と卵のかけらとあるよな、登録できるか?
鳥の種類が何であれ、化石からでてきたわけだから、話題にされる、な?
由来つきになる石材の、半分はそのコロニーが喜んで買ってく、同じ値段でな、
ここを観光地にできるなら、協力するぜ俺は」
それいい、すっごくいい。
スコープで船外をもれなく調べる、石材の、売れるかけらはどこに。
しかし石材はこなごなだった、鳥が殻だと思ってつつきまわしたらしい。
だめだ、化石からでてきた証拠がなくなってる。

42 :nezumi:2010/03/13(土) 23:18:38 ID:UdnfZPnT
船長は言う、
「すまん、弁償総額を思うと、殺意がとまらなかったのだよ、女客」
つけたすように、
「俺はいちばん近い給電ステーションに単車を飛ばしたんだ、
パニックで争っている乗船者を放置した、人間は保険で払えるからな、
べつの船をたのんで積荷を救おうとした、俺が弁償するぶんだからな、
まだ爆発を知らず、積荷を積みかえる船を頼んできた」
積荷にだけの責任感かい。
うなずいて配達員は同意表明、
「よくわかるぜ責任者にしたら弁償額の大きさが責任順位だもんな」
つづけて船長の告白、
「どちらかと言うと素性の怪しい乗船者が多い、この航路は、まして・・
へたすると全員偽名だ、もし偽名なら俺の責任も、保険も消える、
いなかったことになる、しかし積荷は俺の責任で届ける、そう思って、
乗船者と積荷のデータをとりにきたら、電卓の充電器がはずれてて」
ああそうか充電器はずしてデータ消えちゃったのか、すまない。
船長はだいぶ落ち着いて、
「まず積荷船をキャンセルだな、積荷倉庫も無いんだもんな」
それもわたしか、すまない。
とても言えない(食料庫の鍵を落とせば良かったのに)

43 :nezumi:2010/03/14(日) 13:07:05 ID:PKlmQGpB
「ルクソール叙事詩」

西に崩れた神々を封じる
その日数は365体
ルクソールのプスセンネスの業務記録はさ
1500年目の王族の改葬さ

まあ領土が縮小したからさ
墓地だけ置いてっちゃだめだもんな
集めてきたら
作業は指のまがったモンテフ四世の庭で

ついでにミイラの修復をしとくよ
前回をしきって誰が誰だかわからなくて困ったパピ二世が
包帯に遺品を巻く習慣をはじめたので
今回はそれでみわけできるな

もとはドライスリープだったから
いきてるのもあるかもな
すでに遠い過去になっちまってるけど
わかんないままでいいだろ

44 :nezumi:2010/03/15(月) 01:00:18 ID:2r+9PUFs
「故障船」

配達員は、いったん高速船でどこかへ去る。
船長は、副船長室で寝ると言ってどこかへ消える。
うなされ声がひびいて、位置がわかる。
きっと船長の夢にも料理長がでてる、きっと活躍してるだろう。
夜明けごろ、ドアをあけて出ていく音と、大扉の音。
そして、
戻ってくる音がしない、眠れない・・。
スコープを見にいく、単車置場の薄暗いすみに鳥がいてくちばしが動く。
なにかモグモグ食べてる。大きいものを。
鳥葬?
でも船長の単車も無い、でかけたのかな、ある、べつのすみに。
あわてて配達員の高速船にメールをだす。
危険だからこないでと。
(丸呑みならまだ、まにあう)
(わたしたち覚悟しようよ、さあ火炎放射器をもって)
(鳥は腹いっぱいでもうすぐ眠るよ)

ふいに大扉がひらいて船長が戻る、
「なんで火炎放射器もってるんだ?女客」
返事をきかずに理解した船長、
「鳥の餌をだした、副船長室にあったのでな、珈琲でも飲むか?」
配達員の高速船にメールする、危険は去ったよと。

45 :nezumi:2010/03/16(火) 02:51:41 ID:uM6B4H9l
珈琲のあと、単車置場にでて、鳥のあしもとに穀物の空袋を見る。
で、昨晩みた組手の練習をしたら、
見てた鳥が格闘のステップを覚えてしまう。
ここには餌が無い。
「船長!デジカメもってきて、いまのを撮るのよ!」
鳥をオークションにだし、鳥の格闘ステップの映像を流すと、
ものの数分で、格闘場コロニーに落札される、鳥の実力で。
鳥は幼くてまだ肉食をはじめていない猛禽類、だと伝える。
いずれ格闘家の頭をつついて処分されるだろう。

46 :nezumi:2010/03/16(火) 23:41:13 ID:uM6B4H9l
ぜひとのぞまれ、映像使用権もつけると、
格闘場コロニーはさっそく宣伝をはじめ、数分後には、
鳥の格闘ステップの映像を、テーマソングつきで何回も流しだす。
「船長、豪華なイブニングドレスをどこかから出して」
「女客、君はいま、あざだらけで気の毒だ、なおってからにしなさい」
「船長、別バージョンを撮っとかないと、あんまりよ」
鳥の隣に映ってる姿は、事故から三日も着替えてないままだもの。

47 :nezumi:2010/03/17(水) 00:35:24 ID:mtdnCzbJ
「インド叙事詩」

怒れる七本脚の雄牛との契約
円筒印章の図さ
積荷に押してあるから

あいつら素敵な獣の図の
円筒印章(スタンプ)を作るのさ
長い合言葉を暗唱しなくていい

契約印は誰にも教えるなよとくに身内に
とってかわられるからさ
何個もダミーを作って使いわけしろってまた売る気かよ

陸路と海路の盛りあわさった都マトゥラ
居座るの(アショーカ)が街道に植林して道が涼しい
税関の無い都

漢の武帝が測量したひとつづきの海を
戻るうちに南インドの慣れた岸
わたしらフェニキアの末裔だからな

48 :nezumi:2010/03/19(金) 00:54:49 ID:r3Mqjtuh
格闘場コロニーが鳥を、
うけとりにくるのは昼、早くしないと飛んでいく、
ちがう、鳥は薄い酸素がいいから単車置場にいる、他へいけない。
もう全額を振りこまれてるから、
「船長、この船をゆずって!つぎの船を買える値段を出すから」
「壊れた船を?鳥が事件をおこしても、かくせる場所になるようにか」
「船長、ギターを売ってギターケースをつけるようなもの」
「鳥に鳥の巣をつけるのだろ」
うなずいて船長は、すぐ届く中古船をオークションで探す。
「船長、新品を買っていいのよ、いま金あるから!」
鳥の売値は石材におとらない、
「女客よ、あの石材は家宝だったのかな?」
「果樹園に苗を売って、サービスで耕したら、岩がでてきて、
遠くに捨てにいったのが、途中の雨でピシパシ割れて、あのように」
「ひろったんだね」
そうだよ。
「船長、積荷の弁償ぶんの請求書がきたら、わたしに回して」
「そうさせてもらう」

49 :nezumi:2010/03/20(土) 02:05:25 ID:HH+aDn1k
朝のうちに届いたのは、最新の小型船。
透明の操縦ドーム、連結で幾つも車両をふやせる。
ビー玉が車両をひっぱる感じ、恒星のちかくを走ると、恒星色に染まる。
衣類も食材も充電も満タン。
シャワーを浴びて、
船長室のものを移しおえたころ、
格闘場コロニーの大型船がつく。
とても元気な格闘場コロニーの社長が叫ぶ、
「二年先まで予約は満員!俺の鳥はどこだい?」

社長がおそろしく派手好きだと、交信中にわかっている、
対策で、こちらも豪華なドレスに装飾を全装備、もう鎧兜くらい重い。
羽扇を片手にゆるがしながら出迎えると、社長、
「おお、撮影していいかね?」
「どうぞこころゆくまで」オーホホホ、と言ってしまいそうになる。
船長も、わたしのうしろで愛想笑いしてるにちがいない。
船長との打ち合わせ、
「船長、鳥はわたしを母親だと思ってまねしてるの?」
「鳥がスコープから逆に船内を見ると、動くのひとりしかいなかったものな」
「船長、格闘場コロニーの社長とわたしと鳥で、ステップをすると」
「父親がきた、と思うだろうな」
どっちが母親かわかんなくなる、と思ったんだよ。
「船長、鳥はあっちになつく、と思わない?」
「なつくさ、世話した俺をさしおいてな」
張りあうなよ、船長。
「船長、しかし衣装が重い、わたしが倒れたらあとを任せるよ」
「わが格闘奥義を、披露しろとな?いいだろう、目に焼きつけるがいい」
船長もまた、めだつのすきなんだよな。
「船長、生中継だから、本気で戦うなよ」
鳥よ、してやれることはここまでだよ、長寿なさい。
と思って倒れるまで重装備で踊った。

50 :nezumi:2010/03/21(日) 03:14:15 ID:O4XIrG0k
撮影がすむと、
格闘場コロニーの大型船から、
鳥を迎えにいくツアーの御一行様が、三百人ほど出てくる。
社長の威力だな。
配達員が、宴会料理を運んでまわる。
配達員が、目を輝かせ、さりげなく言う、
「なあマダム、俺も、あの社長のようになりたい、そしたら・・」
「鳥の世話係をやるなら、いますぐあの船に乗れるよ」
「そうだな、俺は格闘もできるし、食材も使い切ったところだな」
配達員は賭けてしまう男だ、それもいい。
配達員は昨夜、師範級の船長と互角に組手を戦ってる。
「配達員、どこで格闘を習ったの?」
「ネットの格闘教室だよ、三ヶ月コースの」
本当のことは言いっこないか。

51 :nezumi:2010/03/22(月) 03:26:03 ID:LELYH9KU
夕方、格闘場コロニーの大型船が鳥の巣を牽引してく。
配達員の高速船(ワゴン車にオプション搭載)も一緒についてく。
今夜の試合に鳥の出番もあるという。
偶然にステップを覚えなかったら、鳥獣園に叩き売っていただろうな。
日を追うごとに、食うか食われるかになるからな。

さて、壊れた船が鳥の背景として生中継された時から、
遺族の報復を、いや、連絡をまち、今夜から黒の喪服をまとう。
そしてその訪問者。

「あの壊れた船の船長は、こちらに?」
悲しそうな顔をした老紳士が扉の外にたっている、遺族だな!
船と船が並ぶ、床板を渡し、エアシールドの訪問モードを押すと、
小猫でも老紳士でも、船から船へ訪問できてしまう。
駆けこんできた小猫は十三匹、本気で数えたからまちがいない。

船長が、無言で椅子をだす。
老紳士は座ると、子猫たちを掛毛布のようにかきあつめ、
「奥様でしょうか?」
十三匹を数える、いる、
「目撃者なので、一緒にご質問をうけたほうがいいのでしょうね?」
老紳士はすこし目をとじて・・息をととのえてから、何を?
そのまま目をとじて、涙をこぼしだし・・、
「ご愁傷様でした、わが社も全力でアシストさせていただきます」
え?あ、保険会社か!

52 :nezumi:2010/03/23(火) 00:59:58 ID:jGLRcPPX
老紳士は録音器をまわす。
先に証言させてもらう、
「全員が単車置場に駆けこんだのです、殴り合ってました、
わたしは通路に押し戻され、なぜか大扉が落ちてきて、他に誰も、
そのあと、なにかして照明がつき爆発して、船が1回転、あざはそのとき、
船長が船に戻るまで、宅配の食事を二回、頼んで、食べました、
ああでも記憶が消えてるとこもあるかも・・」
老紳士は、さらっと言う、
「パニックになった乗客が、殴りあって船を壊したのですね、
規則に従えば、か弱い女性客でもこうして、助かってますから」

老紳士は船長には録音器をまわさない。
20名の保険契約書のコピーを渡し、
「わが社は、請求されるまで、氏名住所を照合しない規則です、
ですが一致したのは7名です、請求がきましたら、この用紙でどうぞ、
請求権は100年有効で、補償額は2年ごとに半額になります」
ん?
20年で1000万が1万になる、あの有名な半減保険か?
まともな保険会社では無いのか?

53 :nezumi:2010/03/23(火) 01:56:18 ID:jGLRcPPX
船長が交渉をしかける、
「わが社って、個人経営だろーが、7名はどれなんだよ教えてくれよ」
そうなのか・・。
空域に警察はこないから、遺族の報復だけ気遣う船長は、
遺族がでてくれば、偽造でも、早く保険会社に回したい。
で、陸に住んで税金を払い、法律に沿ってごまかしたい老紳士は、
遺族の請求が遅れて、ささやかな金額になってほしい立場。
個人で払いたくない総額だものね。
そういうことなら、
こっちだってガセネタくらいもってる、
「西の給電ステーションで降りたひと、またな苦笑屋、って言われてた」
船長は知らないらしくて、
「さがして聞けば、会話相手の名はわかるな、他に覚えてるか?」
さあ老紳士は、苦笑屋(大物の偽造詐欺師)の話を知ってるかい?

老紳士は去るふりをして、またすわってしまう、
「ああ船長とは長いつきあいです、見放せませんよ」
7名のコピーをとりわけて、
「西の給電ステーションはうちのちかくですね、ちいさいとこだ・・」
老紳士は子猫をつれて去る、ぞろぞろ12匹・・?
「猫たち全員います?」
「ええ、うちの猫は12匹、ぜんぶいますね、ではまた」

その晩のつぎの訪問者は、若夫婦。
7名のなかのひとりの遠縁で、お悔やみを伝え、用紙を書いてもらう。
帰りぎわ、椅子の下で寝てる子猫を、ほしいと言うのでどうぞとゆずる。
若夫婦の船が、だいぶ遠くまで離れ、まぶしくなった・・爆発した?
いや、気のせいだろうな。

54 :nezumi:2010/03/23(火) 22:00:16 ID:jGLRcPPX
船長は老紳士のことを言う、
「彼はそこそこ親切な人物で、これまでケガや病気の乗客に、
いつも病院につきそって見舞いにかよい入院費を受けもってた、
だがな、
今回はちがうな、死亡7名って、どうしようもない金額になってるぞ、
まさか死ぬ奴がでるとは思ってねーし、煮詰まったのだろうな」
保険会社なのに、まさかのときを考えてないのか。
船長はつづける、
「彼から見たら俺が加害者なんだ、長いつきあいで見放せねーよ、
そうだ女客、俺から見たらあんたが加害者なんだ、弁償しろ」
「もう弁償した!」
「ああそうだったぜ、すまんな、混乱してるな俺も、
さて俺は、
くる遺族をつぎつぎ倒すか?
補償額が彼の払える額に減ってくまで逃げ回るか?
しかし雲隠れしたら免許停止で商売できんな、
遺族に犠牲者は犯罪組織に絡んだと嘘ついてあきらめてもらう?
しかし俺にはうまく嘘つく自信がない、
彼も遺族に金は渡したい、しかしあの金額はない」
10年目くらいに減りに減った補償額を届けにいきたいのか。

55 :nezumi:2010/03/25(木) 01:09:27 ID:4SSiDsY4
さらに夜の訪問者、7名のひとり、
「副船長に殴られて、気がついたら別の船で手当てされてたんだ、
俺の積荷さ、穀物袋なんだが、どうなったか知らない?」
おもわず叫ぶ船長、
「弁償基金から振りこませていただきます、無事でなにより!」
連絡で駆けつけてくる老紳士、
「こころから生存情報を、願ってました、さ病院で精密検査を!」
老紳士は誠意をこめて責任を果たすだろう。
しかし老紳士の視線は、椅子の周囲をさまよう。

56 :nezumi:2010/03/25(木) 23:00:29 ID:4SSiDsY4
で深夜には、
「船長、鳥のでる、試合中継の時間だわ」
「格闘コロニー放送か、電波とどくぞ、この船、最新のだからな」
「船長、ブラボー!」
「買ってくれてありがとうな、壊れた船を見たとき俺は、蒸発しかけたぞ」
「船長、鳥の飼育費だから妥当な報酬なんだよ・・」
あぶなく儲けたよ、あと5隻は買えるよ。
はじまるとこ、
大勢がわらわら動いてるなかに配達員もいる。
さまざまな衣装で順番に宙返りして同じポーズでとまる。
そして照明も薄暗くなる、闇になって、テーマソングだけ響き、
場内スクリーンに、大歓声を浴びて、巨鳥の嘴!
あ、
料理長が言ってたんだっけ、
苦笑屋ってのは大物の偽造詐欺師でな、
俺の親父がだまされて土地をとられちまった、
俺はいつか買い戻すんだよ、って。
あの若夫婦はもう連絡にでない、遺族が他にいないと言ってたな。
悲しげな顔の老紳士は害意あるふうに見えない、
きりつめるために捨て猫したのだろうか。

その晩の夢に、
「これね、辺境から輸入した爆弾猫で、20匹に1匹が爆発するのですよ、
このスリルがね・・」と説明する老紳士。

翌朝、あの若夫婦の船の、爆発事故を告げにきて、
説明する老紳士、
「乗客のなかのひとり、に子猫をさしあげる約束をしてまして、
もう亡くなられたわけですが、どうにも気がすまなくて、
爆発する船にもらわれたのなら、あの乗客に受け取られたのですかね」

57 :nezumi:2010/03/26(金) 03:13:22 ID:Xrnq0hze
船をだして明るい晩に
波の城
波の城
あの瞳とあわないところへ
もっと遠くへいかないと
だめみたい?
枯れたこころを削って捨てるだけなら

58 :nezumi:2010/03/26(金) 23:32:33 ID:Xrnq0hze
「女客、朝食を召し上がるかな?」
船長は、弁償ぜんぶ払えるので交渉の心配がなくなっていま陽気。
船長は、朝食を作りに台所にいって、子猫を片手に戻る。
「船長それ、つぎの訪問客にさしあげるぶんですの?」
「俺もそうだと思う・・」

早朝から、何回も流れる宣伝映像、
巨鳥と合成で、豪華なドレスのダンサー6名が乱舞してる、
青あざのメイクが、顔にも肩にも腕にもあるって、わたしの真似か?
スプラッタ系なのか、ひどいな。

59 :nezumi:2010/03/29(月) 22:14:51 ID:26a7amym
昼、老紳士がくる、なにか感激してる目で、淡々と言う、
「お金ができました、軍事惑星の研究室が、土地、をね買いにきて」
ああ、発狂したんだな!
さっそく精神病院へ、そして遺族の補償請求のつぎの標的は船長!
べつべつに逃げて刺客に怯える生涯になるのだろうな。
淡々と渡す、
「この小切手を、昼のうちに、銀行本店のある大きなコロニーに渡って、
弁償基金の口座に振り込んでください、あなたがたで」
小切手。
細かい模様の本物の小切手。
死亡補償7人ぶんを払える莫大な金額の本物!
老紳士のコロニーまるごと売っても、たしにもならない、何を売ったんだ老紳士。
しかし、黙って祝杯をかわす、老紳士は黙って子猫をもちかえる。

銀行本店の応接室で紅茶をふるまわれる。
船長、
「だって猫は爆発しなかっただろ、あーおかしい笑えるな笑えよ、ほら!」
軍事惑星の研究室が買うのなら、
「船長、まち時間の長い猫、ってことは?」
「2匹目だから改良されてるってそれは当然あるな、俺もそう思った」

紅茶のあと、
弁償基金の口座に莫大な金額が記載される。
「船長、あの老紳士は何者なの?」
「女客、言ってただろ、彼が苦笑屋だろ?」

偽造詐欺師の大物って老紳士の過去なのか。
当人だとは。
じゃあ、あの小切手は、作品なのか。
細かい作業するから、いちばんじゃれるのをあずけたのか。
本店にもっていって鑑定と真向勝負しても疑われもしない技術か。
軍事惑星の研究室なら、使途不明金など気にしないだろって読みか。
どちらの説をとっても、すごい人物なのか。
でもこれで一件落着だな。

60 :nezumi:2010/03/31(水) 02:34:05 ID:PAGgVrKY
船長が、てめー邪魔だ船をおりろ、と言わないようなのでいすわる。
「女客、今宵はサラダもつくってやっただろ、喜ぶ声が出ないのか、出せ!」
「船長、・・・・・と、とても素晴らしいわ!」
「あしたから戦闘訓練だな、補償のおりない奴らがきっとくるんだ」
あ?
「船長、危険になったら悲鳴をあげるのじゃだめなの?」
「危険にならないようにしとけばいい、相手が危険がるくらいでないとな」
あ?
たしかに、そうだな。
暴漢数人を相手に戦えたら・・いいかもしれない!

61 :nezumi:2010/03/31(水) 22:05:05 ID:PAGgVrKY
「勢いよく振り向いて、うしろの奴に肘があたる、それが肘打ち」
言い残して船長は、銀行の窓口嬢を、デートに誘いに出掛けていく。
あとは実戦で覚えるのですね。
まかせてください、デート中の刺客はひきうけ・・なんか利用されてないか?
しかし直伝無料は得な感じもするから、
さあ練習。

「さ、防御、基本からな!」
早く戻った船長が、ボールをいっぱい投げて、よける練習。
「よけないと痛いんだ、当ると痛いんだ、拳はもっと痛いんだ!」
・・・・・・。

62 :nezumi:2010/04/01(木) 22:28:18 ID:gmb5ww8Y
翌朝、船長はつぎの女性を誘いに出掛ける、船は陸にとめてる。
で宿題、
「ボールを放りあげる、落ちてくる、手で払う、痛くない角度がある」
手袋しとこうと思う。
ミトンを使うと、放りあげられなくなる、狡猾な課題だった。
ぶつけまくると痛い、のが気にならなくなる、数こなすと面白くなってしまう。
さばけるようになると、飾りの多い衣装でさばいてみたくなるのが人情で。
高く放りあげて曲芸を楽しんでると、
来客。
「俺たちは雇われた、ボスは誰か言えねー、来てくんないかな」
てごろな刺客、初戦を試したい、せっかく飾りの多い衣装だもの。
船長があらわれて、2人を叩きのめして言う、
「なぜ今日も帰りが早い?と思ったか、そうだよふられたよ悪いのか?」
それ、船にわたしがいるから、ふられたんだろうな、ごめん。
くそー。
「船長、邪魔してて悪い、すぐどっか行先を決める」
「女客よ、弁償基金の暗証を置いてけそれから、あんたの口座のもだな」
船長、の目は暗く、冷酷で、殺気がゆれる。
「女客よ、それからあんたには死体で船を降りてほしいんだ・・」
ありがちなことなのに、耳を疑う、こわい。

63 :nezumi:2010/04/02(金) 22:16:28 ID:pyy7bzSG
船長は、紙包みをだして言う、
「弁償基金の話がひろまってるんだ、死んだ事にしないと本当に殺されるな」
だから、頭からトマトジュースをかけて運びだされるのか。

船長は、企画を言う、
「口座は、金をすこし残して他へ移しとく、
周囲を固めるエキストラを、格闘コロニーから、20人頼む、
墓地は、偽名でいい、空棺はエキストラに守られる、
銀行に、別人を家政婦に雇った契約金の、手続を残す、
家政婦でいても危険だがな、主役じゃないから、いまの訓練でまにあうだろ」
家政婦なの?

64 :nezumi:2010/04/03(土) 03:09:46 ID:NxRQraln
「景初・・」

(李子が頼んでまわった各地から)
汝水のほとりに
もちよられた災害救援米に
黄布を掛けて(非売とわかるようにして)運んだ
(李子は宰相にのちの契約を約束した)

65 :nezumi:2010/04/03(土) 22:29:57 ID:NxRQraln
そうか・・・、
嘘の葬式する、あとから新しくきた家政婦になる、で自由行動、なのか。
船長は、船の外を見渡して言う、
「さっさとそのトマトジュースをかぶれ、船の外へ倒れろ、20人がくる」
かぶる、倒れる、
ちょうど駆けつけたエキストラが、悲鳴をあげる。
周囲の船の乗客たちが合計20人駆けつけて囲み、大騒ぎ。
瞬時に喪服に着替える20人に混じって埋葬に参列し、墓地で一緒に泣く。
格闘コロニーの社長が、空棺の埋葬を撮影させてる、
「手をかしたぞ、だから、戦って死んだことにしていいんだな?」
血だらけ、あざだらけ、戦死、へんな画像ばっか。
へんな7日間だったものな。
まあこれで、船長も自由、わたしも自由、めでたしめでたし。

66 :nezumi:2010/04/05(月) 01:53:20 ID:vEda0lfZ
嘘の埋葬でも、鐘はなるので、
全員の泣くなかでつられて、嘆きを言う、
「なんで勘違いするのだか、わたし案外、痛い女だわ・・」
横のがハンカチをくれながら言う、
「体が傷つくと血がでる、心が傷つくと愚痴がでるの、とめなくちゃ」
な?
骨ばった貴婦人だが洒落た喪服なとこが、ほかのと雰囲気ちがう。
なぜ格闘コロニーに?まってよ格闘コロニーのひと?
貴婦人は言う、
「あたくし、亡くなった彼女の、姉なの」
まよわず空棺を指さしている。

他人だろ、とは、まあ、言えず、
「わたしパートの雑用婦で、ご家族の話はまだ知らなくて・・」
貴婦人は言う、
「よろしくお願い、妹の荷物を引き取るので、個人船できたの」
喪服でベールをつけているから、表情はわからない。

葬儀のあと、夕方に、貴婦人が船を訪れる。
すこしだけ残した口座を受けとる、
「あなた、わたくしの船の雑用も、お願いできるかしら?」
「はい」
「妹のために泣いてくれたから、信用できるわ、じゃあ一緒にきて」
船長が、わたしと貴婦人を、何か言いたげな目で見送る。
船長とは、アイコンタクトでいつも失敗してる、無益な目配せはしないぞ。

67 :nezumi:2010/04/06(火) 00:53:07 ID:X2lEVrlU
貴婦人は言う、
「わたくし、住居をひきはらってきましたの、どこか辺境で暮らそうと」
ここが辺境だよ。

銀行につく、すこしだけ残した口座だから、いくらもない。
貴婦人は、驚く、
「ごめんなさい、あなたに払うお金がない、わたくしの食費も・・」
貴婦人は、つけたす、
「もう船しかないの・・あなた、わたくしの船の宿泊客にならないかしら?」

これは乗りかかった船、
「なるわよ、他の宿泊客も集めましょうよ、ビラ貼っておけばくるわ」
貴婦人は言う、
「どこにどんなビラを貼るの、いっそ船を手伝ってくれないかしら?」
なんか宿泊船を手伝うことになる。

68 :nezumi:2010/04/07(水) 03:14:38 ID:Mpkrfofz
夜に宿泊客がそろう。
料金を、4日分も先払いした宿泊客が、
おごそかに言う、
「椅子はいらない、雲の上には!」
貴婦人、椅子を運びだしかけて戻す。
「ポテトはいらない、固いままでは!」
貴婦人、あぶなくポテトを皿から削り捨てそうになる。

ルビーの指輪をした客が言う、
「ちび猫がたくさんいますね、なごみますよ」
見ると、なぜか老紳士と子猫たち・・。
個人船もってても、娯楽はべつか。

そのあと、
船長の船に挨拶にいく、
船長は、奥のほうで機嫌悪そう、うずくまってる、飛びおきる、
こわい!
「女客、もどってきたのか、もどってきたのだな、俺は嬉しいぜ」
殺気がない、ってだけでも、悪い気はしない、でも妙だ?
「船長、お世話になったわね、荷物をとりに」
船長は、さえぎって言う、
「留守番がいなくてな、時間なのにデートに出掛けられなくてなあ」
てめーそれかい。

69 :nezumi:2010/04/09(金) 01:47:43 ID:tJ60tR+h
それなら、えっと、
「船長、準備中と貼っとく、ああ出直してこようと」
「留守だと書くのか泥棒よけはどうする船を盗まれて口座も盗まれるだろ」
それなら、
「船長、照明のリモコンを持ってくのよ、点けたり消したり、ああ誰かいると」
納得する、笑顔で解散する、離れたらリモコン使えないけどもな。

船からすこし歩きだしたとこで、気づかれてしまう、
「女客、その作戦は、なんかおかしい!リモコンのとこがおかしい!」
なんとか話題をかえなくては!
「船長、補償金を用意できたのに、なぜ訪問がとぎれてるのかしら」
「遠くからくる遺族を狙ってすりかわるほうが、めだたないだろ」

そのとき、4日分払った宿泊客があらわれる、
「壊れた船の船長はあなたですか、俺は乗客の遺族ですが」
あ、報告しとこ、
「船長、残高のすくなかった彼女と、宿泊船をはじめて、1人目の客で」
「紹介はいらない、自己紹介のあとなら!」
そうだよな。

70 :nezumi:2010/04/09(金) 23:53:37 ID:tJ60tR+h
船長は、出掛けるのをあきらめて言う、
「雑用婦、客に紅茶をだしてくれ、俺は腹が減ってるから夜食を頼む」
そう、雑用婦だったわ、女客と呼ばれると、
あの事故の生存者でしかないと思われ、貴婦人の嘘までばれてしまう、
「はい」
宿泊客は、礼儀正しく言う、
「俺は食ってきたばかりだ、気を遣わないでくれたまえ」
つかわないよ!
さっき作って出したばかりだろ。

紫水晶のティーセットをオークションで買ったものが届いてる、使う。
中古だけど細かくない細工が施されてる。
ある辺境惑星の王家のものだった。

そうだ、貴婦人の宿泊船の、船軸に踏まれた位置に、
おとながしゃがんだくらいの大きさの、卵のかたちの、きたない岩があって、
あれ、ルビーの原石じゃないかしら。
たたき割ると、赤く輝くかけらがぎっしり詰まってる感じ。
誰も気づいてない。

そして紅茶ができたので、運ぶ。
宿泊客は、紅茶に目をとめ、紅茶が卓につくまでを寡黙になって見ている、
おごそかに言う、
「補償金はいらない、わが先祖の紫水晶のティーセットを返してくれれば!」
「雑用婦、そんなに高いものを買っていたというのか、きさまは!」
「オークションで、ごめんなさいジャンク価格だったよ、お返ししますが!」
あわわ、もう誰に何をどう謝ってるんだか、でもそんなにもするとは。

71 :nezumi:2010/04/10(土) 01:28:21 ID:5kCUYG68
話をきいた、
数百年も昔に、先祖の誰かが王墓からだして使ってたら、盗難され、
あまりのバカさに親戚に言えず、直系だけが探してたが、行方不明だった、
じつは俺が王の直系です、と宿泊客。

紫水晶のティーセットは無料でケースごとさしあげたが、
宿泊客は、補償金を辞退して、ケースをしっかり抱えて、返っていく。
わけがわからない。

72 :nezumi:2010/04/11(日) 01:33:36 ID:p4Vn8fFP
あの惑星で、
補償金を遠慮するのはおかしい。
一枚ものの紫水晶、が、あの惑星の特産品、あとは何もとれない。
塩害で、穀物も野菜も果樹もとれないから鳥獣も飼えない。

「船長、あの惑星は貧乏よ、貧しくて王朝も途切れたのよ、たしか」
「王朝再興して直系を名乗るほうが、金になると思ったんだろ」
「船長、民がいないの、ほぼ廃墟なの」
「どこのでもいいからって王位をひろうなら、そういうとこで探すだろ」

「船長、宿泊船に、謎めいたひとたちがそろってるの、きいて」
まず、姉を名乗って遺産の残高にがっかり、の貴婦人。
いまの、わざわざきたのに補償金いらない、王の直系の宿泊客。
船の下敷になってるルビーの原石と、ルビーの指輪の客。
それから、遊びにでてきてる老紳士と小猫。

船長は、それらの話をきいて慎重に言う、
「たりねーな、・・夜食だよ、もっと作ってきて、ああ、もちょっと塩味きかせてくれ」
塩、どっさりいれるか。

塩・・それだよ!
あの惑星は塩の産地だ、王位を得ると、塩の買占めできるんだよ、
「船長、塩を大量に買置きしよう、ものすごい塩パニックがくるのよ!」
「女客、そこまで塩辛くしなくてもいいんだぜ、俺は何か言いすぎたのか?」

73 :nezumi:2010/04/12(月) 01:12:26 ID:ybU7D+LT
「船長、この船を、あの船の、隣に移せば、留守番できる、出掛けて」
「こんな真夜中に誰が出掛けるのだ、ご苦労、今日はもうさがってよろしい」
名案なのにな。

貴婦人の船の、2番目の車両の客室を使う。
ひさしぶりの三分身モードになる、考える。

貴婦人は何者?
「あの墓地に居合わせた、べつの墓の縁者だろ」
「知らない地域を漂って、遠縁になりすまして楽しむ人」
「軍事惑星の、潜入捜査員?」
きっとそのどれかだな。

王の直系は何者?
「塩田で働いてて、塩の買占めを思いついたひと」
「恋人の両親が考古学者で、王墓をもてば、恋仲を応援されるって人」
「オークションの落札先を追跡してきて、訪問するため遺族のふりした古物商」
ぜんぶちがう。

ルビーの客は何者?
「祖母の、療養地を選ぶのに現地調査を頼まれた、孫」
「ルビーの指輪で、ルビーの原石を探知できる、ってきいたことあるわ」
「原石を先に押さえてるのって、貴婦人だわ」
原石に、貴婦人の船が乗っている。

74 :nezumi:2010/04/13(火) 00:48:13 ID:zSMiNO7S
翌朝、貴婦人の宿泊船の朝食を手伝って、ひとりぶんを船長の船に。
「船長、朝食を作ってきましたから、どうぞ冷めないうち」
戸口にでたのは、下着姿の女性だ!
誤解は困る、わたしはどっちでもいいけど、
「ごごご、ごめんなさい、配ってるだけ、雑用婦なのよ、パートのね」
つけたす、
「さあ、つぎのとこに届けなくっちゃ、冷めちゃうんですものね?」
下着姿の女性は言う、
「本当に、ちがう、の?よかったわ、ボクのぶんの朝食はないの?」
「追加注文だわね、どうもね?」
船長、春がきたのね!
なぜかホッとして、老紳士に報告したくなって、走る。

宿泊船の、船外にたたずんでる、ルビーの客、視線を追うと、原石!
視線に気づかれる、こちらの視線も追われる、とっさに視線をはずし損なう、
原石をめぐる、一瞬の視線のぶつけあい。
素人どころでなく。
ルビーの採石師、は動揺しない、慣れてる。
おそらくぜんぶの手順を、搬送も削岩も販売も、迷い無くこなせる、感じ。
競うにも、研磨器も台車も、爆発で飛ばしたんだよな。
なのでこの原石をあきらめる。
位置を数歩ゆずる、
「お客様、朝食ができました、どうぞ」
ルビーの客は、暗い目になる、なにを失望したの、同じく台車をもってないのか?

75 :nezumi:2010/04/14(水) 03:44:57 ID:mP89VjX1
朝食を給仕する貴婦人は。
貴婦人はあいかわらず、王の直系の客相手にずっこけている。
「うーん、うなずけないことは、言ってないの・・よね?」
なぜ疑問符が。

朝食の席で、
王の直系の客が、国宝の紫水晶のティーセットを、早く、国庫にしまいたいと、
いったん塩の惑星へ、これ遊覧コースにちょうどいいから、
宿泊船は、他の客も積んだまま、塩の惑星に飛ぶことになる。
国宝で、紅茶したのね。
あの価格で。
で、どんな国なの。

ルビーの客は、船が浮きあがると、原石をとれるのだが、
べつの船に乗船して、岩を運びこむのも、めだつ、だから、黙ってるのか。

76 :nezumi:2010/04/14(水) 22:59:37 ID:mP89VjX1
塩の惑星、
塩田は、どこにあるのか見あたらない。
王宮は、なんか廃屋校舎みたいなものがある。

ここの民はみんな浅黒い。
王の直系の客、この惑星と血縁関係はぜんぜん無いのだろう。
侵略者の血筋か。
たちこめる塩を含んだ湿気から、肌にしみる、ここの困窮の歴史が。
ここに国宝を飾るなら、紫水晶のもの、しか合わない。

貴婦人が林檎ジュースを配って言う、
「遊覧コースにちょっといいけど、飲食とか歌舞とかが、欲しいとこだわ」
枯木のような長老が、それをきいて言う、
「ウパーニサド(そばにすわる)?」
貴婦人が古い言語に困っているから、かわる、
「そうよ、ウパーニサド(接待)してちょうだい、この広場で」

77 :nezumi:2010/04/15(木) 23:41:24 ID:jOGe36iO
この地の『楽』
(遠隔地の出来事を寸劇でおくる情報システム)の、演目は何?

枯木のような長老にきくと、
ここの伝統的な宴はぜんぶ昼宴で、かがり火を焚くと、樹木資源が減るから、
もったいなくて誰もできなかったらしい。

貴婦人がうなずきながら言う、
「わたくしが照明を設置して、ライトアップするのね?」
それで話がつく。

78 :nezumi:2010/04/16(金) 23:28:01 ID:+e88S8Vr
すぐ注文する、ライトアップ3台と、中古の照明塔。
中古コーナーを見て、ルビーの客が言う、
「木肌の美しい5連ログハウスを置くと、いい感じになりますよ!」
老紳士も嬉げに言う、
「そう、建物が新旧あると、歴史を感じさせますから!」
中古価格を、さらに頭割りして、わたしを含めた3人で共同出資。
とても小規模だけど、別荘の主になる。

ログハウスと照明塔が、王宮広場?に設置される。
夕景に照明塔を点す、民が喜ぶ、客も喜ぶ。
浅黒い子供たちが走り回って、照明塔にぶつかる。
全員が見てるなか、照明塔が倒れて、ログハウスに突っこむ。
まあそれで、ログハウスは半焼してしまう。

べそをかく民。
うちひしがれた貴婦人が珈琲をくれて言う、
「アトラクションがもっとほしいわ、何か考えついて」
こちらも哀しい声になる、
「ときどき隣の部族がきて、火矢を放っていく、というのは?」

79 :nezumi:2010/04/18(日) 02:47:05 ID:wR+Vp9qt
夜のアトラクションで、部族の夜襲を、宿泊船から眺めさせよう、
半焼ログハウスを使い切るだけ、人数は他から雇う、で全員が快諾する。

枯木のような長老に許可を問うと、
「それは、いつもある、隣の部族との火矢戦、夏の中ごろの日」
先に思いつくなよ!

80 :nezumi:2010/04/18(日) 02:51:46 ID:wR+Vp9qt
「ウパーニサド」推測

接待メモ
接待相手は、数百年間、ペルシャ帝国だけ。

1部・原初の巨人が倒れて大地になる。
大陸の地図が、ひとのかたちなんで、あてはめて仮称するよって、前置き。

2部・目と鼻と口が争う。
地図の目・バビロニア帝国とアッシリア帝国、涙がチグリス河とユーフラテス河。
地図の口・ペルシャ湾。
地図の鼻・ペルシャ帝国の本拠の山脈。

3部・プラーナ(鼻息)の勝ち。
ペルシャ帝国の圧勝。

81 :nezumi:2010/04/19(月) 02:06:08 ID:M38Rf+iy
宿泊船にあがる、夜食の席、ルビーの客が言う、
「ときの声をあげて、火の周囲を、ぐるぐる回るのですね?」
全員がルビーの客にふりむく、それ、やってみたい!

ヒュルヒュルヒュル・・
何か飛んでくる音がする、危険な気がする。
全員が同時に叫ぶ、
「船をだして!」
全員が操縦席に走る、宿泊船が、いちはやく急上昇する。
ドドーン

いまのは攻撃なのか、
戦争、
まきこまれたくない、いやむしろ、ウロウロしても邪魔だろ?
でも、どこと、どこの戦争なの。
王の直系の客、王宮に消えたままだよ、無事?

82 :nezumi:2010/04/20(火) 00:32:58 ID:d2wkkxVY
黒煙が昇る。
3筋、4筋。
広場に浅黒い民がワラワラでてくる。
まきぞえにされたのか、それとも、まきぞえにしちゃったのか、はっきりしないから、
宿泊船、態度を決められない。
低空飛行する。

浅黒い民が叫ぶ、
「火矢戦だよ、隣の部族がきたよ、客に見せようぜと長老が、よんだから!」
なに、こういう近代的な戦いなのか?
長老が叫ぶ、
「ちがう、隣の惑星だ、おととい、宣戦布告きた!」
きいてないよ!
さんざんなおもいを残し、宿泊船は、塩の惑星を離れていく。

83 :nezumi:2010/05/04(火) 02:09:38 ID:bYNnzTh6
遠ざかる、
惑星の縞が白い、戦火はここの惑星群にひろがっている、
宿泊船は、安全なところをめざして、この空域を抜けだそうとしているところ。

貴婦人の叫び、
「みんな起きて、どこかの大型艦に、停止命令だされてるの!」
ルビーの客が、駆けつけて直感を言う、
「戦争で治安が無くなってるんですよ、敵扱いだと、略奪ですか、ね」
老紳士も、駆けつけて体験を言う、
「味方扱いだと、徴兵されますよ、船ごと・・」
同じだよ、逃げようよ。

84 :nezumi:2010/05/04(火) 23:56:03 ID:bYNnzTh6
黒い大型船、よくみると、暗い船、窓がない、装甲してある。
なら軍艦ってことだな。
貴婦人が迷う、
「逃げたいわね、でも、この距離では、砲撃されて藻屑だわ!」
ルビーの客が、計画をだす、
「指令に来るのは3人くらいでしょ、いちばん偉いのを、人質にとって逃げましょう」
老紳士が、目標をあげる、
「つないだ通路に、手榴弾を投げこんで、ぱたっと閉じましょう」
そういうことなら、
「手榴弾は、相手がもってるわね!」
即興ですぐれた作戦が立ったことに、うなずき合う。

85 :nezumi:2010/05/05(水) 23:58:35 ID:J195cE2V
絹のハンカチを両手でもつ、配置につく、
「挨拶に進みでる、少し手前でつまずく、くるっと回転して肘打ち、いくわ」
老紳士が左端いっぱいにさがって言う、
「しがみついて、手榴弾をむしって、こっちにパスしてください」
ルビーの客が右端にさがって言う、
「刃物を奪えたら、こっちへパス、ですよ」
奥の操縦席で貴婦人が言う、
「相手の気をそらすわ・・照明がチラチラ点滅するプログラムしとくのね」
うなずき合って、通路をあけるスイッチを押す。

訪問モードの黄色い灯。
通路から、兵3名が護衛して、隊長ぽいのがくる。
敬礼する、左から、強そうな兵、弱そうな兵、弱そうな隊長、弱そうな兵。
4名もくるのか。

86 :nezumi:2010/05/06(木) 23:20:41 ID:4v+KOhwu
薄い灰色のカーペット。
できるだけしとやかに進みでる。
チラチラ点滅がはじまる、なんていいタイミングだ、貴婦人。
つまずくように体を沈め、回転して肘打ち、肘を伸ばし隊長の目を、指先ではたく。
しがみついて、手榴弾をむしって、老紳士のいるほうに、パス。

左の2名の兵はまだ、ぶつかっただけとしか判断できず、横目で見ている。
右の弱そうな兵が、見える位置で見ていて、こちらに動く。
くる。
白いものが飛んでくる、いちばん痛くない角度をみはからって、手で払う。
たいらな部分にあたる、刃物は、ルビーの客のいるほうへ、
音をたて、白い円盤になって、転がっていく。
刃物か。
ルビーの客は飛びのく、回転のとまった刃物を、右の兵より先にひろう。
ノルマをこなした、手は無事かなと確認。

87 :nezumi:2010/05/06(木) 23:27:17 ID:4v+KOhwu
右の兵は、ルビーの客に刃物をひろわれ、動きをとめる。
左の2名の兵は、どう動くかを一瞬迷ってる。
この隙に、
老紳士のいるほうから、通路に、ちいさいボールが飛ぶ。
しかし飛距離がたらない。
通路のてまえに落ち、横のほうにまがって転がる、貴婦人が叫ぶ、
「あっち側に、蹴って!」
ここにいたって全員が状況を見てとる、爆発寸前の手榴弾が床にあると。
隊長が叫ぶ、
「あっち側に、蹴れ!」
左の強そうな兵が、猛ダッシュして蹴る。
すぐ通路がとじる。
ドン・・
こうして、指令にきた4名は、戻れない脱走兵になってしまう。

88 :nezumi:2010/05/06(木) 23:34:43 ID:4v+KOhwu
貴婦人は、さっそく船賃を集める、
「戻れば、死刑ですわよ、どこまで逃げます?」
軍服の4名は、逃亡先を討論するため、3号車両に去る。

老紳士が左端にしゃがんだまま、顔が白くなってる。
投げるときの、激しい動きに耐えられず、逝ってしまったのだろう。
すでに手が冷たい。
ルビーの客が、老紳士の脈をとって首を横にふる。
貴婦人が、老紳士の顔をなで、無言で上体を伏せる。
みんなで老紳士を車両に運び、寝台に安置して、シーツを掛ける。

そのあとの紅茶タイムに、
白い顔の老紳士が無言できて、紅茶を飲んでいる。
誰も声をだせない、全員が頑張って笑顔を作る。
老紳士が車両に戻っていくと、
貴婦人が言う、
「死んだことに、気がついてないのかもしれませんわ」
ルビーの客が言う、
「子猫たちの魂が遺体にすまわって、生前のように操って動かしてるのですよ」
あんなに冷たく、脈も無く、そうか、
「精巧な義手だったのだわ、ものすごく科学的なサイボーグなのよ」
どれにしても、プライバシーなので、詮索をひかえることになる。

89 :nezumi:2010/05/07(金) 21:58:03 ID:rfqPzPy6
宿泊船は、自動操縦で、一目散に逃亡している。
黒い大型船は、遅れて追跡してくる、軍艦だから遅い、しかしひきはなせない。
貴婦人が言う、
「戦争だから敵艦もいるし、忙しいはずだわ、同じ方向なだけよ」
ルビーの客は、子猫にキャットフードをもっていく。
老紳士は、心配だが、よくわからない。

軍服の4名が、南の地域語で同時に話す、
「状況もわかんねーし、地元の放送とどかねーし」
「俺ら、観光船に乗っててさ、言葉がちがうのに、早口で言われるしさ」
「どこと戦うのか、何回きいても聞き取れないんだぜ、嫌になるよな?」
「俺たち、もうちょい観光していきたいんだが、いいか?」
貴婦人が放送をつけて言う、
「どこからきて、どこへいきたいのかしら?」

90 :nezumi:2010/05/09(日) 00:47:29 ID:DsB5/oKH
オーロラを、くぐる、操縦ドームに、彩色の端がぶつかっていく。
軍服4名が驚く、
「薄紫色の、カーテンをくぐってるみたいだなこれ」
「ぜんぶ、幻影なのか、立体的に見えるなー」
「ああ、さっき通路でもな、白い影が走っていくのを見たぜ」
「俺も見た、子猫だったんだ、とまってこっち見たもん」
「俺も見た、たくさん走ってたぜ、誰か、まとめ飼いしてるらしいな」
「俺が見たのは、ひとの大きさだったぜ、二本足だったんだよ」
「歳いくと目に、コジワできるから、謎の模様が見えてくるんだ、問題ないよ」
白い影・・走ってたのかい・・

貴婦人がメロンシャーベットを配って言う、
「つぎから、観光旅行は、わたくしたちの船を選んでね?」

91 :nezumi:2010/05/10(月) 02:03:34 ID:GVpPHrAR
つぎは、長い歴史をもつ、赤い惑星の古物市場。
ごったがえす、シートにひろげられた商品、見渡す限りに、売手と買手の群れ。
貴婦人が言う、
「はぐれたら呼ぶのよ、この船の合言葉は、ルールーララルアー、よ、練習して!」
全員で、3回合唱する、それぞれ市場に消える。

貴婦人とわたしは船に残る、合言葉に応じる要員がいないと意味ないから。
ルビーの客は、猫たちの毛布を買いにいった、毛布いるのか?
軍服4名は、着替える服を買ってから、楽器を見るそうな。

合言葉に駆けつける。
さまざまな服に着替えた4名が言う、
「なあ、似合うか?」
ここは嘘はつけない、あとあとその服を見続けなくてはならない、後悔したくない、
「それは色が濃すぎて似合わない、それは丈がすこし短い、そっちの着てみて」
遠慮無く、言ったけど、恨まないで。

92 :nezumi:2010/05/11(火) 01:05:05 ID:BFPYourM
宿泊船のすぐ向かいに、古びたゴンドラがならんでいる。
安い・・
いちばんちいさくて、古風な小舟が、どうも気になる。
モーターをつけて、筒型の宇宙空間対応オプションを搭載したら、飛ぶ。
夜空をふらふら飛ぶ、黄灯をボウッとさせて、ああ、楽しそう。
売主が言う、
「モーターをつける、宇宙空間対応オプションもつける、買いなさい」
すぐ取りつけてくれる、軽い木製で、担いで運べる、いいもん買ったなと思う。
軍備は、誰かに相談しよう。

軍服4名は、小粋な街着の、
バイオリン奏者と、ギター奏者と、ウクレレ奏者と、他1名になって戻ってくる。
今晩の、演奏会に、期待してしまう。

93 :nezumi:2010/05/11(火) 02:02:37 ID:BFPYourM
バイオリン奏者の演奏がはじまる。
キャットフードの箱をつかんで、車両に逃げていく、ルビーの客。
からになった皿をつかんで、キッチンに逃げていく、貴婦人。
逃げ遅れる。
拍手しておいて、いまさら裏切れない。
覚悟する。

ギター奏者の演奏。
せつない、ちがう意味で。

ウクレレ奏者の演奏。
なぜ、逃げる口実を用意しておかなかったのだろ。

バイオリンを渡された、他1名が、ふいに名演奏をする。
こころがひきこまれるような、流麗な旋律。
この師匠に憧れて、3名が、楽器をはじめたという図式なのだな。

94 :nezumi:2010/05/14(金) 03:04:37 ID:gu97sVTJ
ルビーの客が、子猫たちをかかえてきて、皆に配る、
ひっかいちゃうわね、とか言って、さりげなく楽器を奪っていく。
貴婦人が、古い雑誌を運んできて、皆の手の届く位置に、そっと配っていく。
ふたりの作戦につきあう、うまくない3名にひそひそ話をする、
「もしも、内緒でうまくなって、皆を驚かせたいなら奥の車両が、防音よ?」
楽器の師匠が、おおきくうなずいて話に乗る、
「初心者だからな、数時間の練習で、大きくかわると、思うんだよな」
思うだけなのか、師匠からみても、微妙なの?

ゴンドラの軍備を、誰に相談したらいいか。
老紳士が、そういう相談相手に最適なのだが、いまはちょっと。
あと船内に、軍備系がいない、船外。
配達員、だと、たぶん、非武装が安全とか考えてる。
船長、だと、まったく悪意もなく、ゴンドラを壊されそうな気がしてならない。
格闘コロニーの社長、だと、まちがいなく、完全無欠の重装備になりすぎる。

95 :nezumi:2010/05/15(土) 02:34:44 ID:HNiRuhOZ
で、ひとりで考える。
戦場で敵と、ゴンドラで戦う可能性などない、ない。
急発進と、急停止ができれば、長距離で攻撃はそんなに当らない。
軍備、いらないな。

ところで、どうやって舵をとるのかな。
ゴンドラをよく調べると、ふちは木製で、舟底は厚紙でできてる。
紙か・・
いいんだ、安かったもの、付属物も無料だったもの。
モーターも宇宙空間対応オプションも、戦場からひろってきたとかで。
水につけなければいいの、空で使うだけなのよ、河で使えないゴンドラって。
でもいい、返しにいくなんて、できない。

ゴンドラのなかを拭く、埃だらけの、ぐらつく板がはずれる、
板で隠してた、磨かれた銅の、操作パネルがある・・
動かすと従って、ゴンドラの片側に、魚のヒレみたいのが12枚でてる。
灰色の金属製、薄く、傾斜も向きも自在に、音もなく動く、舵。
左右対称かな、反対側も探して、板をはずす、ぜんぶ同時にだせばブレーキ。
これは。
返しにいくなんて、とんでもない!
みせて回りたい、自慢したい、誰からも隠しておきたい、いちどにそう思う。

96 :nezumi:2010/05/21(金) 02:03:15 ID:F8mzs28c
昔、アフリカで言われてた
幼児は最初に見た生物と同じふうになりたい
めざすものが決まると

蟻の行列を見た者は、行列したくなる
ブーンと周回するのを見た者は、ブーンと周回したくなる
空を覆うイナゴの大群を見た者は、空を覆う爆撃機を造ってしまうんだと

97 :nezumi:2010/05/21(金) 02:51:42 ID:F8mzs28c
異変種がでて、土地を荒らすと
産まれて目をあける時期の、幼児たちを
合同で皆殺しする風習があった、昔のことだ

98 :nezumi:2010/05/22(土) 01:27:31 ID:EMFngnio
さて、1号車両の、前が操縦席、中が茶の間、後がキッチン。
貴婦人が言う、
「あのひと、ずっと目で追ってくるの、わたくしを、すすす、すきなのかしら?」
4名の誰なの、誰が誰か見わけろって無理、
「あのひとたち、何回も服をとっかえっこしてるわ、それを踏まえてる?」
貴婦人はあっさり言う、
「年配のが、楽器の師匠よ、あと、眉の濃いの、唇の薄いの、目の細いの」
帳簿をとじる、くわしく聞かねば、対応しそこなう。

12匹の猫を見わけるルビーの客が言う、
「観光がすむと、すぐお別れの、とても短い恋ですよ?」
つけたす、
「観光を終わらせないって手もあるけど!」
でもな、まだ、相手が恋愛かどうかもわからないんだ。
4名は、防音の車両で、特訓している。

99 :nezumi:2010/05/23(日) 01:01:20 ID:K901CrmE
貴婦人の恋を、応援したい、相棒だもの、でも。
貴婦人が、その気になると、まず相手をそらさないだろうし。
貴婦人は、どの惑星にいっても適応できるから、まず戻ってこないし。
いなくなると、きっとつらい、でも。
そんなジレンマを何回か往復する、疲れてギブアップする、もう好きにしな。

そんななかで、貴婦人がギター奏者にプロポーズされる。
顔が、隠れるような花束を、かかえて、告白。
全員がうなずきあって、席をはずす。

しかし、数秒後に、貴婦人も席をはずしてくる。
貴婦人は言う、
「わたくしが、気にしていたのは、バイオリン奏者だったのに!」
ごめん、ちがいがわからない。

100 :nezumi:2010/05/25(火) 02:14:10 ID:F9w7zpPl
赤い惑星の古物市場を飛びたち、
進路を、西の戦場跡へ、空域に、難破船とさびた刃物が漂う。
4名が、どれかひろって磨きたい、と言いだす。

ゴンドラのツアーを募る、いちどに2名づつを乗せる、試運転なのは黙っとく。
「あれ、あれがいい、えーと、左前方へ進んでくれよ」
「ちきしょー、さびすぎてら」
「なぜだ、真空で、刃物はさびないって思ってたよ」
「難破船の空気にあてられたんだろ」
「そうなのか?」
積んだり捨てたりして宿泊船に戻る、つぎの2名を乗せる。

もっと遊びたがるまま、何回も繰りかえす。
5回言われる、
「このゴンドラをほしいんだが、いくらで売るのかい?」
4名だから、誰か、繰り返している、
「さっきも言ったように、先祖代々のもんなので、売ると祟られますので」
彼らは、素早くとぼける、
「さっききいたのって俺じゃねーぜ」
「俺だって1回きいただけだよ?」
見わけられない心の隙を、ついてくる。

101 :nezumi:2010/05/28(金) 03:28:23 ID:1O9EHqTP
ぶっつづけで操作して、手が腱鞘炎になりそう、
「今夜はここまで、モーター焼けると、エンジンとまってしまうの、遭難なの」
「だめだ! あっちもぜんぶ探すんだ!」

ゴンドラジャック、されそうになる。
「あ、晩飯だって!」
「そうか! 腹がへったな、おい、戻ってくれ!」

貴婦人は、キッチンで落ちこんでいる、シチューは焦げている・・、
「いつも、べつのひとに告白されて、悪くて、何も言えなくなってしまうの・・」
いつも?
「プロポーズされるたび、落胆するはめに?」
貴婦人は、立て直すのは、早い、
「さあ、気にしないのよ!」
・・いつも?

さ、晩飯。
4名に、これはグラタンよ、と言うしかないな。

102 :nezumi:2010/05/29(土) 00:41:26 ID:rSU+z6zR
燭台をともすと、壁のしっくいに、指と読めない文字とが、あらわれる。
貴婦人が、4名に言う、
「柑橘類を食ったら、手を洗うのよ!」

ゴンドラで、
アクロバット飛行をしたい!
あの4名なら、危険飛行も怖がらない、いや、ぜったい気づかない。
きりもみ飛行も、ジグザグ飛行も、この機会に試しておこう。

晩飯の後、あと1回と拝まれてゴンドラをだす。
2名が、チョウチンアンコウのようなエアーヘルメットを着けている。
さっきひろったやつだな。
胴体にロープを巻いて、ゴンドラから泳ぎだしていく。
まるで鵜飼のよう。
楽しそうなので、とことん遊ばせる、最後に言う、
「充電が切れた、すまないけど約束の、あのー、トナカイの役をして」
ゴンドラをひっぱって泳いでもらう。

103 :nezumi:2010/05/31(月) 00:23:46 ID:JpJhQ5+j
貴婦人と交代して宿泊船から、ゴンドラを見送る。
ギター奏者はまだ貴婦人をあきらめていない感じがする。

残る2名が言う、
「伝説の剣とか、このへんならありそうなのに、ないのかい、炎の剣とか?」
あるよ、
戦地跡の先に、墓地がある、伝説物もある、ふさわしい者専用、だからだめ、
べつのことを言う、
「たいまつもち、を炎の剣て、言うんだよ」
2名は言う、
「かまえるかたちを言うわけか」
「なあすると、氷の剣だと、ツララもち、真下に向けるのが氷の剣てことかよ?」
2名は、剣を抜く、ポーズしだす。

ルビーの客が、うしろを向いているが、耳で笑うのが、見えてる。
博識なひとにきかれるのって恥ずかしいよ。

104 :nezumi:2010/06/01(火) 02:06:52 ID:8ypSQe6L
ふと見ると、ゴンドラをひっぱる2名の、頭の黄灯が消えている。
遭難!
あわてた貴婦人がロープをたぐって、1名はゴンドラの黄灯にたどりつく。
もう1名は、もがいてロープがはずれ、溺れて、あっちに漂う。

秒単位で助けるもの、何かないのか、
「その、糸ついてるやつ、かして!」
床に散らばるものから、河魚の銛打ち器をとって、狙い打つ。
銛が飛んでいく。
溺れてもがく手が糸に届く距離に、すれすれに飛べ!
しかし、
頭に刺さってしまう・・
なにもこんなときに命中しなくても。
ただ、頭をおさえた手が、糸をつかんでる、まだ死んでない。
いっそ、いや、助けないと。
でも、銛打ち器を、奏者の誰かに、渡す、意外にも喜んでうけとる。
全員で糸をたぐる、宿泊船に回収する、息を吹き返す、頭から血が、
「もうだめと思った、助かった、ありがとう・・」
奏者の誰か、が力強く言う、
「危なかったが、俺が一緒にいて良かったな!」

105 :nezumi:2010/06/03(木) 00:35:48 ID:YsBqOjwB
「不明瞭な時代の夢」

さて、マホメットの後継者アブーバクルが
アラーの改革をしている
陸商のイスラム

ウマイヤード朝(うまやど)の皇子の親戚である
当て字するなら、あぶ(大)ばくる(化)で
「大化の改新」だけど

海商のフェニキアが、あちこちの海の諸島にチェーン展開してたから
そこに加盟したら
本社というか首都がアラビアでもアフリカでも

106 :nezumi:2010/06/04(金) 01:26:58 ID:wE3hJDLl
傷に果実油を塗って、包帯をまく、
「いたい? ごめんよ・・」
他の3名は、楽器を奏でる、誰も逃げないくらい上達している。

包帯のが言う、
「事件が俺たちに起きたのは、飽食の罪のせいだと思うんだ、悪かったぜ」
なにかの信仰心ありげな単語、でも、
飽食?
何を食べたの、貴婦人が席をたち、食料庫をチェックにいく、戻って言う、
「奥の袋がからっぽよ、野菜しか残ってない、どうするの、この罰あたりども!」
しかたなく、ルビーの客に、
操縦席でネット検索をかけてもらう、
いちばんちかい食糧はどこ、スケジュール変更になる、
「明日は、自給自足を体験するの、氷原で白鳥を狩るのよ!」
4名は、喜ぶ。
4名もいるから、たくさんとれたら貯蔵もできる、ぜんぜんだめでも羽毛は採れる、
貴婦人が、きつくなった目をすっと戻す、
「なるほど、そう、大きな満月だわ、全員で遠吠えしない?」
全員で吠えまくる。

107 :nezumi:2010/06/06(日) 02:53:46 ID:B8vXFVIe
白の森林と、鏡の氷面と、白鳥の群れと、寒さ。
包帯のが言う、
「密猟になんねーだろな?」
ちからなく、
「密猟のつもりだったけど、白鳥がすばやい・・」
早朝から狩をして、
刃物を投げる、ロープを輪にして投げる、罠をおく、素手で追う、
銛打ち器を交代で使う、もう全員、傷だらけになっている。

「白いイノシシみたいのがいる」
「あれでいい、どうしても1匹とって、とれないときは、空腹を覚悟して」
「まて、あれは仲間、あ・・」
白い枝を手に、偽装してるつもりの1名、が、そうして包帯2号になる。

「このままでは、昼飯が、かき氷・・」
「この銛にはきっと、人間にしか当らない呪いが・・」
「掛かってない、掛かってない」
4名は、こっちに武器をかしてくれない。

108 :nezumi:2010/06/11(金) 02:21:23 ID:nN6OK6VI
4名は、頼もしい笑顔で言う、
「狩なんてな、男の仕事なんだぜ、まかせておけって」
4名は、狩は初めてだから、手つきも怪しい、しかも、楽しげに邪魔しあう。
しかし、とても優しい笑顔で言う、
「俺たちがいるんだから、何も心配いらないぜ」
せっかく笑顔だし。
頼もしいのと、頼っていいのとは、ぜんぜんべつな話だと、気がつく。

4名が遊びつかれたのを見て、貴婦人が言う、
「はい全員で休憩するのよ、銛打ち器を、よこすのよ!」
とりあげる、こっち3人交代で、慣れた手つきで狙い打つ。

しかし、誰も当らない、おわってるな・・
先に泣いてもいいかなあ、いや、まずい。
夕刻になる。
せめて探すと、卵を見つける、もうこれでよくない?

暗くなる、ひきあげる、ふりむくと、白鳥も眠ってる、鳥は夜は動かない。
なんなの、簡単にとれる!
たくさんとる、貯蔵する。
とても馬鹿な1日を過ごした気がする。
でも夢中で遊べて、楽しかったかもしれない。

109 :nezumi:2010/06/14(月) 02:12:06 ID:cOrjujj8
「倭人条」を、ちがう翻訳して遊ぶ

まず、怪しいのが題名、
辰韓条、弁韓条、ときて、倭人条だけ人とつく。
人、国名でも地名でもない集団、なら、
倭は、委託業者でいい?

海の委託は、ソロモンのタルシシ船団を委託されてフェニキアのヒラムが、
インドまで来てたから、そして、
フェニキアは航路の、島や入江を拠点に、拡散していく。
この書のできる数十年前に、ポエニ戦争に負け、地中海から消失してる。
こっちに逃げてきたな?

 倭人在帯方東
 南大海之中依
 山島為国邑

委託業者の連中の現在地は、緯度帯の端っこ、東側。
南大海の、出向く範囲に、ちかよって、
うず高い島を、改造工事したのが、国の拠点。

110 :nezumi:2010/06/15(火) 00:43:48 ID:RqvwygJU
 旧百余国
 漢時有朝見者
 今使訳所通
 三十国従郡至
 倭循海岸水行歴
 韓国乍南乍東到其

もとは、100の、圏外の国からの
漢の時期にあった、王朝謁見(国営の物々交換)というもの。
いまは、使いで翻訳できる機関がかよって、
30国からの注文どおり、こっちの領内までくる。
委託業者が、回る海の、岸と河川のコースを、順に見てまわって、
韓国から、ちょっと南ちょっと東までいくと、そこにある。

111 :nezumi:2010/06/15(火) 00:45:44 ID:RqvwygJU
 北岸狗邪
 韓国七千余里
 始度一海
 千余里至対馬国其
 大官
 曰卑狗
 副曰卑奴
 母離所居絶
 島方可四百余里

北の岸、(パキスタンの)クシャ帝国から、
韓国まで7000km (圏外の村幅、キロとかヤード、仮にkm)
始皇帝の測量した、ひとつづきの海を、
1000km、まできて、向き合って(陸へあがって)馬で、国がそこにある。
大官庁(クシャ帝国の帝都べグラム)の
話し言葉はベイク
第二言語はベイダ(ヴェーダは、ヒンズー語の別名)
モゥリ族の機関(マウリア帝国)が居座ってたのが途切れた、
島端の同意表明は400km(合併に応じた地域は、クジャラート)。

 さげすんだ当て字の解釈
カースト制度の、奴隷階級スードラなモゥリ族の、言語ヴェーダを
「卑奴(土いじりの奴隷)」と当て、それに征服されてたから、地元の言語が
「卑狗(土いじりのイヌ)」で、マウリア帝国の衰退で独立したクシャ帝国が
「狗邪(イヌは不当だ)」となるらしい。
「母離」は、母国インドから各地に赴任してたから。

112 :nezumi:2010/06/18(金) 02:19:53 ID:atX8vobC
「故障船」

えーと、
眠ってる白鳥をどうしたらいいのか、方法がおもいつけない、
「斧も長い刃物も、無いの、調理は、果物ナイフで、まにあってたのよ」
4名のひろった古代の剣も、そこまで丈夫に見えない。

ルビーの客は、貴族の狩だから、料理人に渡すだけ、
「魚のように三枚、って立体的にちがうものね、首をへし折るのも・・」
料理するのに、どうも大きすぎる。
ひといきでできないと、こっちが血の気ひいて倒れてしまう、
「なんでこんなことしてるのかしら、いつのまにかなのよ、いつも」

不敵に笑いつつ貴婦人が言う、
「つぎのとこで、肉屋をさがして、丸投げすればいいのよ」
ああ、わかんないことは貴婦人に押しつけちゃえ、と、このとき思った。

バサバサ、
と、伝書鳩が飛びこんでくる。
黄灯の、ミニシステムを背負って、チョウチンアンコウみたいになってる。
磁力の嵐で、異国語の単語がかすれていて、ところどころしかわからない、
でも宛名はわたし、誰だろう、嬉しいな。

113 :nezumi:2010/06/19(土) 03:05:13 ID:1fbxrY9o
「倭人条」異訳で遊ぶC

 土地山険
 多森林
 道路如禽鹿径

土質の地盤でうず高く険しい (モヘンジョダロのコース)
幾夕もかかる奥行きの林 (ギール森林)
道筋の路面は、たとえるなら、霞網かけた鹿のつっきる直線

 有千
 余戸無
 良田
 食海物
 自活乗船南北市テキ

あるよー(物々交換したがってる)てのが、1000
圏外との検閲所は無い
穀物をふるいわける産出地で
食べる海の物資は、
個々の暮らしに乗る船での南から北への市場(水上マーケット)で買う

114 :nezumi:2010/06/19(土) 03:28:01 ID:1fbxrY9o
「マヌ法典の位置」

 有千
 余戸無
 良田
 食海物
 自活乗船南北市

構える1000の
隠居の小屋は、解脱する
行者の養成場であり
食わせてくれた広い世界への供物として
我が身を生かそう、と乗船し各地へ

倭人条のこの部分がパキスタンの話だと思ったひとは昔にもいたはず、
歴史を、他国文献で補うのもありがち、マヌ法典の補足のでどころ?

115 :nezumi:2010/06/20(日) 01:28:13 ID:eGDvapCm
 又南渡
 一海千余里
 名曰カン海至
 一大国官亦
 曰卑狗
 副曰卑奴
 母離方可
 三百里
 多竹林叢林

折り返して南、河くだりしてから、
ひとつづきの海を1000km
名称を、しゃべる言葉でカーンの海(アラビア海)、までくる。
ひとつづきの大きい国の官庁(クシャ帝国の支所)なので、ここも
しゃべる言葉はベイク
第二言語はヴェーダ(ヒンズー語の別名、モゥリ族がもちこんだ言語)
モゥリ族の端の、同意表明(旧マウリア領)は
300里(村を300個ぶん、村の幅に地域差があって、ここは圏内の)
幾夕もかかる、竹と木と草むらの林

116 :nezumi:2010/06/21(月) 00:14:21 ID:wX0GCzDe
(パキスタンから1000kmきてインド大陸のはじっこ、の、つもりで)
 有三千
 許家差
 有田
 地耕田
 猶不足食亦
 南北市テキ

あるよー(物々交換の誘い、の件数)、3000
同意して聞きいれてる、家柄の、等級づけ(四段階のカースト制度)と、
あるよー(物々交換の誘い)の、発祥地
地盤を耕すのの発祥地 (ここの地面が固いせいで鉄の農具が発達したと)
消極的ながら、たらない食べものを、ここも
南から北への市場(水上マーケット)で買う
 訂正、113の「田」、「産出地」を「発祥地」へ、脱穀するのの発祥地。

117 :nezumi:2010/06/21(月) 03:03:43 ID:wX0GCzDe
(つぎの1000kmで、インド南端へ)
 又渡一海千余里至
 末ろ国有四千
 余戸浜山海
 居草木茂盛行
 不見
 前人好捕魚鰒水無
 深浅皆沈
 没取之

折り返し河くだりしてから、ひとつづきの海を1000kmまでくる
マトゥラ国、あるよー(物々交換の誘い)、4000
圏外からの出入口は、浜から山から海から
居座るのが草木を茂らせた幾重もの主要路(アショーカ王の植林街道)
謁見しない
手前で連中が好きに捕る魚とアワビは、河川に無い
深瀬から浅瀬へ全部を潜って
渦巻く水底をさぐる採取に出向く

118 :nezumi:2010/06/22(火) 02:42:52 ID:0RQhrwSw
(海路と陸路の要、マトゥラの官庁へ行く、と思う)
 東南陸行五百里到
 伊都国官
 曰爾支
 副曰泄
 モ(摸を言ベンにしたやつ)コ(弧を角ヘンに)
 柄渠
 コ有千

東南の陸の主要路を500里までいくと(魏の圏内の短い村幅)
この都が、国の官庁で
会話言葉ニシ
第二言語セツ
計画的な、字を書く木の札に
上の横線でつなげ隙間をあける (つながるのをひと綴りとするインド文字)
字を書く木の札での、ある(物々交換の誘い)、1000
 訂正、113の「戸」、「検閲」を「出入口」に、ゆきどまりな地形だから。

119 :nezumi:2010/06/22(火) 23:42:43 ID:0RQhrwSw
スレ主さん すみついてこんなふうなスレにしちゃってごめんなさい

120 :nezumi:2010/07/03(土) 02:46:16 ID:S5WVppqz
「免責にさせてもらうんだ」

同時代で、「説文解字」しか辞書もってないひとも読んだだろうから、
同条件で、「説文解字」の直系の「字源」だけでの翻訳です。
共通訳がまだないから、こう思ってるでも責任とらない、です。
「有」は、肉をすすめる、という字だから、
あるよーあるよーと肉をすすめる、何かと交換ですよね普通に。
スープなら無料で配ることもあるだろうが、肉ですから。

121 :nezumi:2010/07/06(火) 00:36:40 ID:XqVdD3sP
スレ主さま許可ありがとう!(すべて勘違いかもしれない)
このスレもらった
「故障船」

伝書鳩をくれそうなひとの、こころあたりは古かった。
ある惑星の別荘地だった。
別荘の宴で働いて、あとかたずけをしていくチームには、
半日だけ優雅な暮らしができるチャンスがあった。

もちろん遠慮なく・・で・・
記憶によると・・

見知らぬ男が飛び乗ってきて、ボートが揺れる、水しぶきで寒い。
あとから、郵便局員と他大勢が追いかけてきてる。
追われてる強盗か!
いや、手ぶらだ、郵便局強盗に失敗したひとだ!

122 :nezumi:2010/07/06(火) 01:04:18 ID:XqVdD3sP
押しのけられて強盗がオールを使う、数倍の早さでボートが進む。
強盗はトリガラ体格、まめに洗ってそうな長袖、まともな範囲と見た。
粗暴な顔だが表情はそれほど凶悪でもない。
でも、どこかで岸におりて走ってくんだよな?
水しぶきで、お洒落なロングドレスも優雅な時間も台無しだった。
しかもドレスとボートの無断使用がバレたら脅されかねない、厄介な。

トウモロコシと樹木地帯の早朝。
歩行者はすくない。
追跡者たちが見えなくなって、強盗は河の支流にそれる。
強盗は、オールをこぐのをやめて、休憩する。

123 :nezumi:2010/07/06(火) 01:12:15 ID:XqVdD3sP
強盗はポケットをさがしていたが、
「なあ、金もってないんだ、おまえの財布くれよ」
ちっ、空をみあげて、
「あれ見てほら、あのオレンジ、先にとったほうが勝ちよ?」
ボートのふちに乗る、飛びはねる、手がかする、オレンジの実が揺れる。
「惜しい、とれなかった、あなたの番だわ」

けたたましく笑って、強盗が応える、
「うまくごまかそうってか、まあいい、あれだな、とってやる」
強盗がボートのふちに乗る、いまだ!
うしろ回し蹴り!
タイミングばっちりの、あ、いない、うわ落っこちる、髪をつかまれる。

124 :nezumi:2010/07/07(水) 00:35:35 ID:0ObugpDb
「いま俺を蹴飛ばそうとしなかったかい、いや気のせいだよな?」
頭ごと揺すられる。
「手を、放してくれて大丈夫よ、まあ、危ないところ、ありがと」
強盗は片手にオレンジをもっていた。
「ほらとったぜ俺の勝ちだろ」

もぎたてのオレンジの実で頭を殴られる、往復。
で渡されると当然こう使うとも、
「素晴らしいわね、賞品をだすわ、これでもくらえ!」
あ、はずした、
強盗はもう何も言わない、ので、
「素朴な疑問だけどもしかしてあなたは強いのかしら?」

強盗は、怒るか笑うか迷っている、そして、
「あのな人間はな信用をな大事にしなくちゃいけないんだぞ」
この説教強盗!
さっきボートに乗りこんできて有金だせって脅したくせにな!
でも口喧嘩したくない、
ボートを捨て泳いで逃げるのに気合いをとっとかないと。

125 :nezumi:2010/07/08(木) 01:26:03 ID:VgFj174k
ボートが流れだし岸に歩行者が見える。
あの歩行者のとこきたら水に飛びこもうそして、あそこまでイヌかきだな。
まっすぐ洗濯屋に走ろう。
ドレスを早く戻す、ボートはあとで回収だ河から離れることはない。
とくに問題ない。

126 :nezumi:2010/07/08(木) 23:11:13 ID:VgFj174k
そういうもくろみのもと時間かせぎに話す、
「きのう聞いたの、この河にワニを放したひとがいるらしいの、ちいさいのを」
「いつだよ、すぐでかくなるぜワニとかは」
「そうなの?」
水面は布のように濁ってる、真下にいるかもしれない遠くで眠ってるといいけど。
「落ちても、助けないぞ?」
「わざわざ落ちるひともいないのよ」

「ははは!」
「ふふふ!」
陽気に笑う強盗の目つきがすこしひきつる、それはこちらも。
さりげなく深呼吸してタイミングをまっていると、
ヒュッ・・ドプン!
何か飛んできたほうを見ると、あの歩行者が一目散に走ってく、まって・・

強盗は得意げになる、
「なあ、アイツ俺たちのこと妬ましかったんだぜ・・俺カッコイイし」
気合いを削がれる。

127 :nezumi:2010/07/08(木) 23:24:56 ID:VgFj174k
強盗は、金の工面を考えてるはずだが、こう言ってくる、
「ひとりでボートに乗る女だろ、男いないなら俺と結婚しろ、金と地位をくれ!」
こんどはそれか!
ここで貧しいのばれたらいのち落とす、だろうか?
「そう、くちのうまい男は好きなの、でもそれ幸せになれないの知ってるもの」
そんなこんな説得しあっているうち、つぎの歩行者が見えた。

あ、近所のひとたちだ、まずい!
顔を見られると困る、なにその高価なドレスってことから詮索されて、
無断使用した全員がへたすると解雇処分になりかねない。

強盗をおしのけて反対側へ、歩行者たちに背中を向け、
ボートから優雅に身を乗りだして水面に手をのばす。
別荘の宴の客が帰宅時間をずらして舟遊びしてる、ふうに装わないと。
やるぞ、後姿だけの演技だな。

強盗が「つぎは魚をとる競争ってか、それ当地の婿選びの風習か?」
「いろんな誤解をひきずって生きてるのよ訊かないで」

128 :nezumi:2010/07/09(金) 23:01:16 ID:lB9nTaRN
「なあ、俺のこときらいか?」
これって連れの女がいきなり逃げてもわめいても殴りかかっても、
「俺は本気だー!」と叫んでごまかす気だな。
この場をごまかしたいのはこちらも同じ。
奇妙に利害は一致してる。
「ああ、きらいになんかなれないわ!」
とても優雅なポーズをたもって、そこの岸をやりすごした。

「なあ、俺はきらわれてないんだよな?」
「あの、借りてきたドレスなの、破かれたくないの」
強盗はパタパタ手をふって、
「すまん、俺いまぞんな気になれなくて、悪い・・」
いいけど!
なぜ、それを気の毒そうに言うんだ!
こっちがせまったわけではないのにふられたような気が?

129 :nezumi:2010/07/09(金) 23:02:36 ID:lB9nTaRN
強盗はいまのは勝ったと思ったらしく、
「さ、うちに帰ろうぜ、今日は掃除も洗濯もまだしてないんだろ、君」
いきなり女房扱いか?
この犯罪者と逃避行になるのか?
気がつくと、
強盗の頭を殴っていた、いいのがはいった、でもやばい?

しかし強盗は正面で向きあって睨みをきかせ、
「君、暴力はよくないよ人間というものはな野獣ではなくてだな・・」
「ごめんなさいボートも借物で」
「誰からの?」
「あったことないボスの」
「俺をまってるふうに見えたんだぜ、甘かった・・」

どの建物か言ってないのにすんなり別荘についた。
あとかたづけチームが駆寄ってきて「遠路お疲れさまです若旦那様」
べつに強盗ではなかったのだとわかった。
強盗はこちらに言い捨てた「駅まで出迎えご苦労だったな」
お咎めは無かったが、いつまでもくすくす笑われた。
事件は解決した。

・・その別荘にたしか伝書鳩が飼われていたのだったか。

130 :nezumi:2010/07/11(日) 01:53:21 ID:T5XwQMrY
ガジュマルの樹のある懐かしい別荘・・
「迎えのボートが遠ざかってくのを見てあわてて飛び乗ったらしいの」
「そのあと何もなく、ここにいるわけなのね?」とルビーの客。
「ええ、恋の想い出」
そう語ると、貴婦人がくちをゆがめて「あなたそれを恋愛に数えてるの?」
だって「なにか違う?」
貴婦人は模範解答らしきことを言いかけてやめ、
アイスクリームをよこして「違いがあっていいと思う!」と言いきった。

131 :nezumi:2010/07/13(火) 01:00:34 ID:cso9atlF
Jマウリア帝国の港、マトゥラ

 余戸世有
 王皆統
 嘱女王国郡使
 往来常所駐

圏外との出入口から周囲一帯と、あるよ(物々交換)
血統後継者がぜんぶを系統づけてる。
仲間の女王国(カルタゴ)から中国領区への使いが
進行中に来て変らぬ機関に長期滞在した。

 昔ソロモンを訪れたシバの女王は、困らせない質問ぶりと、
 気前の良い贈物量から、中国使節だなと思う、同期の中国は周の武。

132 :nezumi:2010/07/14(水) 01:51:50 ID:/HLDBU02
 東南至
 奴国百里官
 曰ジ(一角水牛)馬
 コ(字を書く木の札)副曰卑奴
 母離有二萬

東南までくると
隷民階級スードラの国を百里で官庁へ
しゃべる言葉はジマル
木札に書くのと第二言語はヴェーダ(ヒンズー語の別名)
モゥリ族で、あるよ(物々交換の誘い)は20000(取引件数)

 当時の発音は不明、しかもどうせ訛ってるんだよ地域単位で・・

133 :nezumi:2010/07/15(木) 01:17:17 ID:7iURoOXg
L訂正・南部のダーサ(ドラヴィダ)国はモゥリ族でなくマウリア領なだけ。

「河」は、黄河(河水)の俗称。
「江」は、揚子江(江水)の俗称。
「川」は、四川省の略。
「水」は、河川。

134 :nezumi:2010/07/15(木) 01:33:05 ID:7iURoOXg
「故障船」
ひとりでゴンドラを改造してると遠出したくなった。
船底を布にしかも二重底にした、そうすると床下収納ってのができるからだ。
ソーラーシステムと充電システムをつけた、それ安いから。
保存食も冷暖房も、くわしく選んだ。
担いで走れるかを基準に全量を軽くした、いざというときのため。

完璧だ。
あと船舶免許を取らないと、
充電ステーションで電気を買えないそしたら、日帰りの旅しかできない。
すぐのとこに受験場があって訪れた。

免許の試験は、
でかいクモの巣がたくさんある場で、それをすりぬけて飛ぶのが合格。
試験管が小声になって、
「乗客を落っことしても減点にならないのです」

目配せをたどると乗船券を買うコーナーがあって長い列がついてる。
すでに券を買った客がパラシュートを背中につけてまっている。
ここの収入源か。
地面は雲のしたで見えない。
乗客たちは適当に落っこちてパラシュートを楽しむ。
何も断わる理由はないな・・
追い打ち、
「受験料を無料にできますよ、6人乗せたら」
まったく断わる理由はない・・

135 :nezumi:2010/07/16(金) 01:45:08 ID:4OXXxjmJ
ジグザグ飛行からいく。
1人目の飛び降りたのが、クモの巣の支柱にあぶない角度でぶつかって、
悲鳴もあげずに落ちていった。
見てるこっちは恐怖が膝を駆けあがるが、
乗客たちは楽しげに「ワンダウン!」と歓声をあげている。

2人目が飛び降りて、途中でクモの巣に引っ掛ってぶらさがった。
あのまま、誰も助けにいけないだろうが、どうするんだろう。
見てるこっちは悲運に泣きそうになるが、
残る乗客たちは楽しげに「ツーダウン!」と歓声をあげる。

3人目がわりとまともに落ちていく。
せめて残りのは、何もぶつからないところで落とそう。
楽しげな乗客たち、奇妙と言うか異常なのか、
「これ、したのほうには救助班とか待機しているんですか?」と訊くと、
残る全員が、はじめてだから知らない、と答えた。
スタート地点を遠く振りむくと、あの試験官しかいなくて、まっすぐ睨んでいる。

136 :nezumi:2010/07/16(金) 01:52:47 ID:4OXXxjmJ
ぜんぶ落として周回して戻る。
ゴンドラから降りて机のところにいって書類を記入する。
乗船券を買うコーナーが何もない通路になっていた、片付けたのだろう。
誰もいなくなってるホームで試験官は、申請書類をだすと、
「黙っているなら無料ですよ」と、奇妙なしぐさで顔を傾ける・・
うなずいて渡す。
まってるあいだ、ゴンドラに戻るところの通路で背後に、
風を切る音、伏せて何かを空振りさせると、
体をねじった試験官がつまずいてホームから落ちていったので、
誰もいないので、自分で免許証を作成してもって帰ってきた。
ああ、人間はこわい。

137 :nezumi:2010/07/17(土) 01:47:09 ID:23I2nTp6
後日談。
ランドセルタイプの飛行システムが宣伝されだして、
パラシュートに見えたあれ。
有名な科学者がインタビューされてる、あの試験官だった。
まず救助隊が装備するという。
あのひとたちは開発チームで試作品の実験飛行をしてたのか。
全員で異常に興奮してたのもうなずける。
すると、協力者に発表前に説明しようか迷ったあげく、
1個くれようとして、つまずいたのだな、惜しいことをした。

138 :nezumi:2010/07/18(日) 02:22:36 ID:GoDRU4IU
M該当するとこがわからない

 余戸東行至
 不彌国百里官
 曰多模
 副曰卑奴
 母離有千
 余家

圏外との出入口から東の主要路までくる
弓を緩ませない国を百里で官庁へ
しゃべる言葉タモ
第二言語ヴェーダ
マウリア領で、ある(物々交換の誘い)が1000件
圏外の家柄(カースト制をしてない部族)

139 :nezumi:2010/07/19(月) 02:48:59 ID:TGivVSUM
Nサマリアで、インド産の馬を売ってたので、運搬コースを

 南至
 投馬国
 水行二十日官
 曰彌彌
 副曰彌彌那
 利可五萬
 余戸南至
 邪馬壱国
 女王之所都
 水行十日
 陸行一月官

南までくる
輸出馬の国は
河川の主要路を20日で官庁へ
しゃべる言葉ミミ(弓がたるんでる・たるんでる)
第二言語ミミナ(たるんでる・たるんでる・域、遊牧風景のことらしい)
利用できる同意表明は50000(出荷できる馬の頭数)
圏外の出入口から南までくる
不当な馬の一番(サマリア、産地でなく仲買だけ)国の
カルタゴが出向いてた機関の都までは
河川の主要路を10日と
陸の主要路を同一月に(30日たらずで)官庁へ

140 :nezumi:2010/07/20(火) 01:16:40 ID:Idh1a8WB
 有伊支
 馬次日
 彌馬升次日
 彌馬獲支次日

あるよ(物々交換)はこの派出先では
馬が宿をとる日と
遊牧馬が昇って宿をとる日と
遊牧馬を獲る派出先が宿をとる日(他は営業していない)

141 :nezumi:2010/07/21(水) 01:19:58 ID:KJdIrXWp
 奴佳堤可七萬
 余戸自女王国以
 北其戸数道里可
 得略載

隷民の景観な堤(デカント高原)での同意表明は70000
圏外との出入口から個々にカルタゴが、国へもっていく
北部はそれぞれの出入口と数量と道筋と村幅と同意表明で
ひろっていきほぼ積みこむ

 「女王国」
 大昔、テュロス王ピグマリオンから姉王率いるカルタゴが分離。
 女ばかりの行商担当国で、
 偶像はバアルとタニトとモレク(獣像でなく人間型)。
 テュロス島が「アレクサンダー大王に攻めつぶされてそれっきり」のあと、
 カルタゴが海商フェニキアの本拠地となってローマと抗争。

142 :nezumi:2010/07/22(木) 01:23:09 ID:skfqLg63
 其余旁国遠絶不可
 得詳次有

そっちの圏外の周辺国は遠く途切れ同意表明しない
ひろっていき熟知の宿をとって、あるよ(もう行商でいいかでも貨幣ぬきの)
 (ここから、わからない地名がならんでしまうので休憩・・)

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/22(木) 14:01:45 ID:+ykLNxVA
長谷川櫂なんて低能のクズを真っ当な人間は誰も相手にしませんよ。
知能劣弱な不具者でもない限り。
こんなチョンが俳句を語ること自体が笑止千万というものです。
他人を邪推してはアレコレ中傷しまくっているのは紛れもない事実ですし
ただ底抜けの阿呆のみが瞞されるのでしょう。
哀れむべき哉     長谷川隆喜=長谷川櫂

144 :nezumi:2010/07/23(金) 00:13:31 ID:i7CxJfON
Rデカン高原の70000頭は、仲間のカルタゴが集めてアフリカへ

 斯馬国次有
 己百支国次有
 伊邪国次有
 都支国次有
 彌奴国次有
 好古都国次有
 不呼国次有
 姐奴国次有
 対蘇国次有
 蘇奴国次有

「切り離した馬」の国で宿をとって行商(物々交換の)
「もはや100の派出先」の国で宿をとって行商
「この不当は」の国で宿をとって行商
「都の派出先」の国で宿をとって行商
「遊牧隷民」の国で宿をとって行商
「勝手な古都」の国で宿をとって行商(カルカッタ・・)
「吐息しない」の国で宿をとって行商
「女性隷民」の国で宿をとって行商
「向きあうのが蘇」の国で宿をとって行商
「蘇の隷民」の国で宿をとって行商

145 :nezumi:2010/07/23(金) 00:14:38 ID:i7CxJfON
 呼邑国次有
 華奴蘇奴国次有
 鬼国次有
 為吾国次有
 鬼奴国次有
 邪馬国次有
 窮(冠なし)臣国次有
 巴利国次有
 支惟国次有
 烏奴国次有

「吐息の領地」の国で宿をとって行商
「華の隷民と蘇の隷民」の国で宿をとって行商
「戸籍なし」の国で宿をとって行商
「加工した我」の国で宿をとって行商
「戸籍なしの隷民」の国で宿をとって行商
「不当な馬(仲買)」の国で宿をとって行商
「体を折り曲げて慎む家臣」の国で宿をとって行商
「蛇を利用する」の国で宿をとって行商
「派出先でよく考える」の国で宿をとって行商
「黒い隷民」の国で宿をとって行商

146 :nezumi:2010/07/25(日) 01:19:17 ID:ApKeGp6/
 奴国此
 女王境界所儘
 其南有狗奴国

ダーサ(ドラヴィダ)国はずっこけて
カルタゴの分割した同域の機関(テュロス)は尽きて(廃墟)
そっちの南(パレスチナ)で行商してるのは「犬コロの隷民」の国

147 :nezumi:2010/07/25(日) 01:26:15 ID:ApKeGp6/
「予言者」

荒野に黒衣の予言者がいた2000年昔だな
予言者の表情は読みとれないのだが
聴衆の表情は

ローマの軍隊にやられた沿岸は
ローマに税金を払ってるのさ
シーザーのもんをシーザーにかえすのさ我慢しろかよ

エジプトの軍隊はなぜローマと戦わないのさ
エジプトの王家が途切れて号令するひとがいないからさ
クレオパトラも死んでるし

隠し子でもでてこないかな
うんと遠くに里子に出してたらわかんないよ
いくなら王宮学者の旅にまぎれてサマリアの旧家だろ

あらわれたってさ聴きに行こう見に行こう
本物なら30歳かよ偽者でもかまわないとも
予言者って作戦たてるひとだろローマと戦うのかな

148 :nezumi:2010/07/26(月) 04:01:16 ID:ROEgIX/D
「故障船」

三晩つづけて、ゴンドラ設計者が夢にでてきた。
悲しそうにゴンドラの舳先を見てる。
起きて調べたら、隠し戸があって皮袋がでてきてサファイアが詰まっていた。
届けないわけにもいかない。
夢にでたあいつを検索したら、既視感研究の第一人者だった。
水の惑星か。

水晶のなかを歩いてる、そんな気になるのが空港ビルだった。
四面が曇りガラスなだけなのだが。
既視感があって、あるはずのない記憶をたどって複雑なコースを歩く。
すべての歩行者が、その既視感体験を不思議そうに語る建物。
いっさいの文字がないのになぜ、誰もが迷わずに歩けるのだろう。
これが既視感設計、と呼ばれる最先端。

149 :nezumi:2010/07/27(火) 03:18:23 ID:QQfH4cFj
つぎの分岐路を左に進むと警備員がいると思うので、
そこが設計者と関係者のいる控室コースに行く順路のはず。
テレパシーはできない。
この建物が既視感をもつように造られているんだ。
慣れてる何かと同じ配置なのか?
何の配置だろ?

この設計者こそ、おそらくゴンドラの設計者であろうとあたりをつけて、
ゴンドラに隠されてた鹿皮袋の宝石を返そうとはるばる訪れた。
装飾に使えないほどきめの細かい、まあ屑サファイアだけども。
どんな仕掛けがあって三晩も夢を見たのかと思って。

150 :nezumi:2010/07/28(水) 02:52:48 ID:Bwyb3syv
控室コースへの扉、立ちふさがる警備員に、
「伝言を頼みたいの、いま星屑を手渡すよ小舟の先の鹿が鳴くから」
警備員がインターフォンに向かう、ききとれない声で告げる。
10秒たらずで扉があき、設計者が走ってきた、まちがいないこの顔だよ!
「やあ、トナカイにパンくず喰わせてるんだって、どこだい?」
どう伝えたんだよ警備員、すごく効率いい仕事するではないか。

誤算は、
わたしの背後に試験官(じつは科学者)がいたことだ、
「君を追ってきて正解だったな、ありがとうな、もう帰っていいぞ」
あ、なに考えてんだ?
「科学者つながりで普通に面会したらいいのになぜ」
「何年もまたされてる、水の惑星は科学の本場だ、面会水準も高い」
確かにわたしと語るより有益な時間になる、でも・・
「トナカイいないじゃん」
って言ってるのと語り合うんだろ、なぜ遠慮しないといけないの?
一瞬、ガンを飛ばしあって試験官が妥協した、
「なるべく黙ってると約束できるなら同席してもいいよ」
うん、もうそれでいい。

151 :nezumi:2010/07/28(水) 03:01:22 ID:Bwyb3syv
控室コースをゾロゾロ歩き、設計者の机を囲んで3人は座った。
まず挨拶で、既視感設計のしくみをきいてみる。
設計者は、どのレベルで説明するかを決めると、ゆっくり片手をあげ、
指先で自分の額を指さし、とても自慢げに「ふふん」と笑った。
うれしそうだな?
すると試験官が「なるほど前頭葉の回路が原型でしたか、ふんふん」
おい?

「そうです、投影をずらして20度ごとに、ポーズしたのです」
「なるほど最も安定する角度で複合図にしたと、さすが本場だな」
ついていけない・・
これなら外でまってれば良かったな、いや、ちがう、そうじゃないって!
何だっけ、ああそうだ、サファイアを渡すんだよ。

鹿皮袋をとりだし、
「ゴンドラを使ってから三晩、あなたの夢を見たの、どんな仕掛けですの?」
困った顔をする設計者「ゴンドラ?」
「屑サファイアの詰まった鹿皮袋を見てたのは、あなただったわよ」
ますます困った顔をする設計者「サファイア?」
「既視感をちりばめてゴンドラを設計したのは、あなたではないの?」
ふたりの科学者に困った顔で薄笑いされて、もう言葉がでない。

設計者は突然「その仕掛け、それは先代だ、ゴンドラを見せてくれない?」
「もういい」
試験官があっちについた「ゴンドラを見せなさい」
「やだよ」
2対1になった「見せなさい、見せなさいよ!」
ふたりをふりきって帰ってきたので、謎は迷宮いりになった。

152 :nezumi:2010/07/29(木) 02:40:31 ID:Zl7bRBkB
曇りガラスの建物を歩いてゴンドラをとめたホームにくると、
ずらっと何台も試食ワゴンがあって、つぎつぎと試食品を手渡される。
さすが先端都市の空港ビルだよ、豪華な振舞いするんだな。
しかし歩行者が他にいない過疎ホームだった。
もっと混んでるホームで配ればいいのに、空港は損してないの?

立ちどまって試食品を食べていると試験官がきた、
「やあ、またあったね、同じ方向だものな、一緒に行こう、いいだろ?」
乗客を乗せてかえるのもべつにいい「いいですよ、これおいしいですよ」
「そう、喜んでくれて良かったよ、あ、この旅をだよ、で友人も一緒でいいよな」
設計者が遠くからニコニコと手をあげる。
だからうなずいてこっちも手をあげた。

153 :nezumi:2010/07/30(金) 02:31:25 ID:4BGKF8DR
乗船者に危険もあることを言っておく普通のルールに従う、
「ところで、このゴンドラを欲しがるひとはみんな事故にあってるの」
設計者「ファラオの呪いみたいにか?」
試験官「何人もかい?」
「いまのところ4人なの、全員が包帯姿になったの、頭に銛が刺さったりしたの」
設計者「三晩だろ、まだ三日だろ、ペース早いな」
試験官「君がやったんだな?」

あああ、助けようと思ったんだけど!
「ぜんぶじゃないわ、いえ、あれぜんぶ事故だったのだわ、きっと・・」
設計者「包帯は品切れか、おーい警備員、薬箱もってきて!」
試験官「君、警備員も同行させろ、もひとりぶん払うぞ、いいよな?」
薬箱でまにあうのに。

154 :nezumi:2010/08/01(日) 02:07:17 ID:jgQBYChD
23、パレスチナの海商

男子為王
其官有
狗古智
卑狗不嘱

男と子の、手を加えた血統継承者
(父子共同統治、だが一族の最優秀児を養子にとる、エジプト風の)
そこは官庁で行商してる
クー(非人階級)で、10代も口伝があって有名
「土いじりの犬コロ」(クシャン帝国の言葉)には属さない(カースト制と別の)

 ここを異訳するとトトモス4世の夢、
ダマッス(門番の獣像、沖縄ではシーサー)に手を加えた王、
そこに官位が有った(掃除したらスフィンクスの足元に継承権を発見して)
スフィンクスは大昔は博識だった(旅人にクイズを出してた)
ふさわしくければスフィンクスは味方しないと(即位を認められる)

155 :nezumi:2010/08/02(月) 01:13:05 ID:iEZV+Ryu
女王自郡至
女王国萬二千余里
男子無
大小皆ケイ面文身
自古以来
其使詣中国皆自称
大夫
夏后少康之子封於会稽
断髪文身以避
蛟龍之害

カルタゴは個々でこっちの領内までくる
カルタゴの国(アフリカ)から12000km
男と息子の(父子共同統治)では無い
上司も部下もぜんぶが入墨した顔で模様描きの胴体
個々で大昔から(題材を)もちこんで来てる
そっちで使者のお伺いする範囲の国はぜんぶ個々で(入墨を)称賛してる
隊長格は
夏后少康が出向き息子を役職につかせた地点が会稽だが
ざんばら髪と文様描き胴体のもちこみを避けたら(禁止しようとしたら)
四足竜とウロコ竜(の刺青者)が出向いて妨害した

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